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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百三十一話 見抜いた罠
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           第百三十一話 見抜いた罠
       「よいか!」
「はい!」
参謀達がシンクラインの言葉に応えていた。
「このトラップであの者達を倒す」
「まずは罠でですか」
「そうだ。既に土星までの道に数多くの罠を仕掛けたな」
「はい、それは」
「もう既に」
皆すぐに彼の言葉に頷いてみせる。
「機雷も置きましたし」
「エネルギーや弾薬を吸収する装置も」
「そしてあれも」
「よし、ならばいい」
彼は参謀達の言葉を聞いて満足そうに笑った。
「後はあの者達が罠にかかるのを待つだけだ」
「そうですね。それだけです」
「そして罠にかかった時にだ」
「一斉に攻めよ」
まさに隼人の読みそのままであった。
「罠にかかったその時にな」
「わかっております。それは」
「既に備えています」
「そしてだ」
彼はここでまた部下達に対して問うのだった。
「全宇宙から集めている軍はどうなっているか」
「はい、三億です」
「それだけ集まりました」
「三億だと!?」
シンクラインは三億と聞いて顔を顰めさせた。
「少ないな。何故だ?」
「近頃各区域で反乱が頻発しています」
「それへの抑えとして」
「くっ、奴隷共がか」
彼はそれを聞いてすぐにその原因を察した。
「愚かにも反乱を起こしているのか」
「そうです、ですから」
「本来は全軍、十億を集められるのですが」
「反乱にはいつも通りにせよ」
シンクラインはこう命じた。
「殲滅だ。一人も生かすな」
「はい、わかりました」
「それは」
参謀達も彼の言葉に頷き返礼する。
「いつも通りします」
「そのように」
「そうだ。そしてだ」
彼はまた言うのだった。
「その三億でロンド=ベルを討つぞ」
「はい」
「それでは」
「まずは一億だ」
これだけ出すというのだった。
「罠にかかったところを一億の軍で攻めよ」
「それで殲滅しましょう」
「必ずや」
「クロッペンとテラルに伝えよ」
彼は二人の名前も出すのだった。
「指揮は御前達が執れとな」
「はっ、それでは」
「御二方にも」
「そしてアフロディアもいたな」
彼女のことも思い出したように言う。
「あの女も前線に復帰させよ」
「アフロディア司令もですか」
「そうだ。そして三人に伝えよ」
「何とですか?」
「これが最後だとな」
その紫の顔が邪に歪んだ。
「失敗すれば命はないとな。よいな」
「わかりました」
「ではそのように」
「これでロンド=ベルは終わりだ」
そう言ってまた邪に笑う。
「遂にな」
「では殿下、すぐに」
「あの者達に伝え」
「そして一億だ」
とにかくその一億という戦力が言われるのだった。
「一億向けよ。よいな」
「はい、それでは」

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