暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百二十九話 木星破壊作戦  
[1/13]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
                第百二十九話 木星破壊作戦
  「よいか!」
風間博士がまた叫んでいた。
「今より木星に対してミサイルを放つ」
「はっ!」
「それでは!」
「木星を粉々にしそこにいるロンド=ベルを巻き込むのだ」
「それにより奴等を完全に消し去るのですね」
「その通りだ。木星なぞ惜しくとも何ともない」
博士にとってみればその通りだった。
「そしてそこにある基地もな」
「待て、博士」
クロッペンがここで博士にモニターから問うてきた。
「まだ木星には多くの基地がある」
「それがどうした?」
「そして基地には多くの将兵がいる。まだ完全な撤退は終わってはいないのだぞ」
「黙れ!」
しかし博士はその言葉を聞かなかった。
「それがどうしたのだ!」
「どうしただと!?」
「そうだ。犠牲なぞ知ることか!」
やはりそんなことは意に介してはいない博士だった。
「ロンド=ベルを倒す為に犠牲は付きものだ。違うか!」
「そのまま巻き込んでもだというのか」
「そんなことは承知のうえだ」
やはり彼は確信犯であった。
「構わん!撃て!」
「はい!」
「待て!」
今度はテラルも出て来た。
「それだけは止めろ!ここにいる戦力も巻き込まれるぞ!」
「それもどうでもいいわ!」
やはり他人のことなぞ構わないのだった。
「ロンド=ベルさえ倒せればな!」
「くっ・・・・・・」
「やはり言っても無駄か」
クロッペンもテラルも歯噛みするしかなかった。
「仕方ない。だが」
「何だ?」
「ロンド=ベルを甘く見ないことだ」
「その通りだ」
二人はまだこのことを博士に言うのだった。
「これで討てればいいがな」
「健闘を祈る」
ここまで言うとモニターから消えた。今彼等の軍は博士の軍には参加していなかった。だがそれでも博士は一千万以上の軍をそこに持っていた。
「ふん、臆病者共が」
「全くです」
「その通りです」
ガガーンとダルトンが忌々しげに博士に応える。
「あの者達は所詮あの程度です」
「ですが我々は」
「わかっておる」
博士もまた動じてはいなかった。
「それではだ」
「はい、それでは」
「ミサイルを」
「うむ、撃て!」
博士は攻撃を放つことを命じた。
「それにより木星をだ。よいな!」
「はっ!」
こうして遂にミサイルが放たれた。無数のミサイルが木星に向かう。今まさにそのミサイル達が木星に突き刺さろうとするその瞬間だった。
「むっ!?」
「何っ!?」
そのミサイル達は一斉に撃墜される。それは空しく汚い花火をあげるだけだった。そしてそれと共に。彼等が姿を現わしたのだった。
「何だとっ!」
「奴等が何故ここに!」
「よし、間に合ったぜ!」
「ざまあ見やがれ!」
驚く帝国軍
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ