第百二十八話 大兵力
[10/10]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
似てる声の人って結構多いけれど」
「人間は違うからな」
「それは用心しとかへんとな」
「俺も最初シンを見てびっくりしたぜ」
エイジがここで言う。
「同じ声の奴が何でいるんだってな」
「別に驚くことはないんじゃないの?」
斗牙はその彼に対して穏やかな声で言った。
「僕もルカと声が似てるけれど」
「そうだよね。どうしてかわからないけれど」
「そうだ。声が似ているのはいいことだ」
サンドマンはこう断言するのだった。
「私もまたそれを喜ぶ」
「そういうことだ。それでわかったな」
レイヴンはそういうことにしてしまおうとしていた。
「私なぞ。それを言えばだ」
「俺と声似てるな」
マサキが彼に言ってきた。絶好のタイミングで。
「あとヒイロともな」
「その通りだ。それはいいことだ」
「いいことはいいことでも正直混乱するわ」
かなめはこうも言って首を捻る。
「いざって時に声が似ていたらあれっ!?ってなるし」
「そうですね。私も混乱する時があります」
テッサもそれは同じなのだった。
「ですがそれでもです。羨ましいものです」
「確かに」
これがかなめの本音であった。実は。
「私も声似てる人誰かいないかしら」
「私も。どなたかおられたら」
こんな話をするかなめとテッサだった。何はともあれ戦いは終わったのだった。
そして今度は大気圏外に向かう。博士の狂気を止める為に。
第百二十八話完
2009・5・13
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ