暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百二十八話 大兵力
[7/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
トンもそれを言う。
「それが何故」
「通じないのか」
「博士」
メサもまた彼に対して言ってきた。
「数では圧倒しています。必ず勝てます」
「その通りだ。このまま押せ」
彼は結局戦術を変えなかった。そのまま攻める。しかしそれでも無理だった。
二時間経つと数は半分以下になっていた。そして援軍も出していた。
「今木星に残っている予備1戦力です」
「三百万です」
「一千万で無理ならだ」
ここでまた言う博士だった。
「なおも注ぎ込む。クロッペンやテラルにも伝えよ」
「あの連中にもですか」
「そうだ。呼ぶのだ」
彼等についてもだった。
「その軍をな。呼べ」
「では木星にいる全軍をですか」
「今ここで」
「その通りだ。とにかく兵を集めよ」
彼は言い続ける。
「それで足りなければ土星からも要請せよ!」
「土星からも!?」
「そこからもですか」
「そうだ。数だ」
とにかく数なのだった。
「全て集めよ。よいな!」
「ですが木星は」
「殿下が」
「直率されている兵でなければよい筈だ」
彼が言うのはこのことだった。
「集めよ。よいな」
「は、はい」
「それでは」
「既に奴等は包囲してある」
彼はまた言った。
「その数で防ぐ。いいな」
「はい、それでは」
「このまま」
ガガーンとダルトン、そしてメサは彼等の言葉に頷きそのうえで戦力を集めさせる。兵が次から次に集められクロッペンやテラルまで来た。しかしであった。
「どう思うか」
「この戦いのことか」
「そうだ」
テラルは暗い顔になりクロッペンに問うていた。
「ただ悪戯に戦力を消耗し」
「うむ」
「そして木星まで巻き込もうとしている。友軍のことなぞ構わずな」
「風間博士にとって他人の命なぞ塵芥だ」
彼はそのことがよくわかっていた。
「所詮はな。だからできることだ」
「ですが司令、このままでは」
「我が軍は」
「わかっている」
テラルはターツとジーラの言葉に頷いた。
「それはな。だが」
「指揮権はあの博士に」
「しかも強硬派を従えていますし」
しかも彼等が多数派である。
「我等が何を言おうとも」
「無駄です」
「だが。このまま手をこまねいているわけにもいかない」
テラルはこのこともわかっていた。
「しかし。今の博士はだ」
「戦いは二時間経ちました」
ここでミズカがまた言った。
「二時間です」
「損害はどうなった」
「遂に一千万を超えました」
今度はカブトがクロッペンに述べた。
「土星からも戦力を集めていますがそれでも」
「司令、またです」
ボイダーがクロッペンに報告する。
「また催促です」
「戦闘に加われというのか」
「そうです」
言うまでもなく博士からのものである。
「どうされますか?」
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ