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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百二十六話 黄金色の目
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「ならば。私はここで死のう」
「軍と共にですか」
「そういうことだ。では諸君」
最後にローザ達に対して告げた。
「さらばだ!」
「はい。これで!」
「おさらばです!」
皆最早敬礼で返すしかなかった。こうして彼等は撤退しガットラーだけが残った。マリンもバルディオスを何とかワープにより脱出させたがそこで火を噴く要塞の中に見たのだった。
「何っ、まだ動いているのか!」
「要塞が!」
「確かにアルデバロン軍は終わった」
ガットラーはそのバルディオスを見ながら言ってきた。
「しかし。それでも貴様等は倒す」
「俺達をか」
「バルディオス!」
毅然として出した言葉だった。
「ここで貴様等を倒す。覚悟しろ!」
「おいマリン!」
ジャックが突き進んでくるよう際を見てマリンに言ってきた。
「このままじゃこっちも!」
「やられるぞ!」
「わかってる!」
だがマリンは冷静に雷太に対しても言うのだった。
「それはもう」
「じゃあどうするの?」
「もうあの要塞は終わりだ」
彼は言うのだった。
「止めを刺す。これで!」
言いながら剣を抜いていた。その剣で。
「うおおおおおおおおおおおおおおーーーーーーーーっ!!」
剣を両手に持ちそのうえで突き進んでくる要塞に対して向かう。そうしてその司令室がある塔を両断したのだった。
「これで終わりだ!」
「馬鹿な・・・・・・」
バットラーは両断された己の司令室を見て呆然となっていた。
「この私が。敵を道連れにできずに死ぬというのか」
「ゼオ=ガットラー、御前は確かに強かった!」
マリンもそれは認めた。
「しかしだ。俺は。俺達は」
「俺達は?」
「それ以上に強かった!その思いが!」
こう言うのだった。
「だから俺は勝った。俺達は勝った!」
「だからだというのか」
「そうだ、俺達は負けない」
マリンはさらに言う。
「例え相手が誰であろうとも!」
「ふふふ、見事だ」
ガットラーは断末魔の中で微笑んだ。既に周囲では爆発が起こり今にもその中に消えようとしている中で。それでも微笑むのだった。
「どうやら貴様はこのゼオ=ガットラーの最後の相手に相応しい男だったようだ」
「ガットラー・・・・・・」
「さらばだ、マリン=レイガン」
そして彼の名も呼んだ。
「誇り高き戦士よ。健闘を祈るぞ!」
その言葉を最後にして爆発の中に消えた。ゼオ=ガットラーはこれで死んだのだった。
「マリン・・・・・・」
「敵ながら見事だった」
マリンはジェミーの声に対して答えた。
「そして。俺達は」
「ああ、そうだ」
「これで月は」
「月は俺達の手に戻ったんだ」
彼は言った。
「この戦いで」
「敵は木星方面に離脱していきます」
ミドリが報告する。
「ワープによって」
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