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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百二十六話 黄金色の目
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者の言葉に応えていた。
「先陣でいたんだけれどね」
「先陣でもあれは気付かなくなったわ」
一人がこう言ってきた。
「あの状態ではね」
「そうだね。考えてみれば乱戦だったし」
リボンズはこのことについても述べた。
「それも仕方ないかな」
「しかしいいものが取れたよ」
「ロンド=ベルの資料が」
「うん、それに」
リボンズはさらに言うのだった。
「帝国のこともわかったしね」
「帝国も?」
「彼等も?」
「うん。彼等もそうだね」
リボンズはここで思わせぶりに笑った。
「確かに。もう見えてきたね」
「見えてきたっていうかあれじゃあ駄目じゃないの?」
「もう火星も月も失ったし」
「あとは土星まで行かれるのも」
「そうだね。クロッペン司令は幽閉されてガットラー司令は戦死したし」
まずはその二人だった。
「もう今までで一千万以上の機体を失っている。そろそろ底が見えてくるし」
「では見捨てるか?」
「もうここで」
「いや、それはまだ先だよ」
それはまだだというのだ。
「それはね。まだね」
「まだか」
「じゃあまだ帝国軍に」
「いるよ。まだね」
リボンズは笑いながらまた述べた。
「暫くはまだ帝国軍にいよう」
「まだ連中から手に入れるべきものはあるのか」
「まずは機体の技術を幾つか」
最初はそれだった。
「あとは。適当に機体を貰っておきたいね」
「それを我々の戦力にするのか」
「それで」
「その通り。彼等から手に入れるものはまだまだ多いよ」
リボンズは楽しそうに笑っていた。
「まだまだね。まあ負けることはわかっているけれどね」
「皇太子シンクライン」
また一人が言った。
「所詮はあの程度か」
「まあ彼は彼なりに優秀だけれども」
こうは言いながらも嘲笑する顔であった。
「それでも。所詮はね」
「その程度の器ということか」
「その通り。所詮はね」
やはり嘲笑する顔である。
「最後まで見させてもらうけれど。僕達が動くのはそれからだよ」
「それからか」
「そうなってから」
「うん。ロンド=ベルは帝国の後は天使達とも戦わないといけない」
リボンズは先のことも見据えていた。
「それと。サンドマンだったかな」
「あの男か」
「彼ね」
「あの人も動くだろうし全てが終わってからだね」
「それからか」
「そう。それからだよ」
彼は言う。
「僕達が動くのは」
「神が姿を現す時はその時か」
「その通り。神が姿を現すのには相応しい時がある」
リボンズはそう見ているのだった。
「その時まで準備をしていこう」
「了解。それじゃあ」
「その時の為に」
「僕達は今やるべきことをやっていこう」
撤退だというのに言葉は悠然としていた。
「その時に備えてね」
「神としてだな
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