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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百二十五話 帝国の過ち
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             第百二十五話 帝国の過ち
  
二つの基地を陥落させたロンド=ベル。しかし当然ながらそれで止まらなかった。
彼等はさらに第三の基地に進む。その進撃は極めて迅速であり瞬く間に第三の基地まであと僅かの距離にまで迫ってしまったのだった。
「あともう少しか」
「はい、そうです」
「もう少しですよカガリ様」
「そろそろ格納庫に行きましょう」
カガリに対してアサギ、マユラ、ジュリの三人がすぐに告げてきた。
「出撃に備えて」
「また派手な戦争になりますよ」
「気合入れていきましょう」
「気合はもう充分だ」
見れば今のカガリの目はすぐにもSEEDになりそうであった。
「何時でもな」
「それで真っ先に撃墜されるんだな」
その彼女の横でまたシンが言わなくていいことを言ってきた。
「お決まりのパターンだな」
「待てこら」
カガリもカガリですぐに彼に反応してきた。
「私が何時撃墜されたんだ、何時」
「あれ、この前撃墜されたんじゃねえのか?」
「あの時は少し一撃を浴びただけだ」
それだけだというのだった。
「少しな。戦艦の一撃をな」
「それでとっとも頭でも打ってりゃよかったんだよ」
「何で頭なんだ?」
「そうしたら少しは頭がよくなるじゃねえか」
シンの言わなくていい言葉は続く。
「違うか?これ以上悪くなりようがねえ頭だからな」
「シンってまた」
「言わなくていい時に言わなくていいこと言うから」
「これはまた喧嘩ね」
アサギ達は今のシンの言葉を聞いて溜息をつくばかりだった。間も無く何がはじまるのかはもう見えていた。それは三人だけではなかった。
「私が馬鹿だっていうのか!?」
「その通りだろうが!」
「貴様、ここで死ね!」
シンの胸倉を掴んで叫ぶ。
「今すぐここでな!」
「死ぬのは御前だよ!」
そしてシンもカガリのその胸倉を掴み返す。
「今ここでな、死にやがれこの天然記念物!」
「天然記念物!?どういう意味だ」
「中国にな、パンダより貴重な金色の毛の猿がいるんだよ!」
何故かそんなことを知っているシンだった。
「手前がな!それなんだよ!」
「私がその猿か!」
「そうだよ!」
殆ど売り言葉に買い言葉だった。
「この猿!死ね!」
「もう許さん!」
早速殴り合いに入るのだった。
「貴様、地獄に落ちろ!」
「くたばりやがれ!」
早速言い争いになり殴り合いになる。周りはそんな二人を見てまたやれやれといった顔になるのだった。
「相変わらずっていうかね」
「どうしようもないわね、本当に」
エルもルーも困ったような笑顔で言うだけだった。
「また言い争いばかりして」
「どうしたものかしら」
「どうしようもねえに決まってるんじゃね?」
「だよねえ」
ビーチャ
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