暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百二十五話 帝国の過ち
[8/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
彼等はここである存在のことも話すのだった。
「あれは。まつろわぬ者です」
「そうですよね。じゃあこの世界の連中も」
「倒される運命にあります。問題は」
シュウの顔が不意に曇ってきた。
「何時出て来るかですが」
「まだ出て来ないんですか」
「それはまだでしょうね」
シュウは己の読みもまたチカに語った。
「おそらく。全てが終わってからです」
「ですか。じゃあ私達はそれまでは」
「また。調べていきましょう」
「ですね」
二人は頷き合いそのうえでネオ=グランゾンの姿を消させた。ローザはネグロスが何処に消えたのかわからなかったがやがてその乗艦の残骸を見つけこれをガットラーにモニターから見せてそのうえで報告するのだった。
「そうか。倒されたか」
「何者に倒されたかは不明ですか」
「それはもう予想がつく」
しかし彼はそれはいいとしたのだった。
「それはな」
「ではやはり」
「そうだ。ロンド=ベルしかない」
彼はシュウの存在を知らなかった。
「中には重力を扱うマシンもあったな」
「はい、その通りです」
ヒュッケバインのことである。彼等はそのことを言うのだった。
「ではそれにより」
「撃沈されたのだろう。だがそれはいい」
「宜しいのですか」
「死んでしまった者のことを言ってもはじまらん」
彼はこう言うのだった。
「それよりもだ。第三の基地も陥落した」
「はい」
「我等に残されたのはこの基地だけになった」
彼が言うのはこのことだった。
「この基地でロンド=ベルを迎え撃つ」
「それでは」
「そうだ。すぐに全軍を集結させる」
「月及びその周辺にいる戦力を全てですね」
「その通りだ。ここが我等の決戦の地となる」
モニターの中でこれまでにない真剣な顔を見せていた。
「いいな。それではだ」
「わかりました。それでは」
ローザもまた彼の言葉に敬礼で応える。そのうえで最後の基地に戻りそこで彼等にとって最後の戦いを挑むのだった。
第三の基地を陥落させ核ミサイルも防いだロンド=ベル。しかし彼等に落ち着く余裕はなかった。
「ではすぐにだ」
「はい」
「最後の基地にですね」
「そうだ。すぐに向かうぞ」
シナプスが全軍に告げていた。
「最後の基地にな」
「補給はもう済みましたよ」
カラスも言ってきた。
「後は出撃だけです」
「では今すぐに」
「出撃するとしよう」
今は彼と共に戦艦にいるザビーネとドレルも言った。
「そして最後の戦いだ」
「この月においてな」
「そうですよね。ここで僕達が勝ったら」
トビアは彼等の話を聞いてそのことに気付くのだった。
「月が完全に人類の手に戻るんですよね」
「その通りですよ、トビア君」
カラスは穏やかな声でトビアの今の言葉に応えてきた。
「その解答
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ