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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百二十四話 ローザの懸念
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することは容易い」
レディアンはミリアルドの賞賛の言葉に喜ぶわけでもなくこう返すだけであった。
「だからだ。そしてその方角は」
「何処だ?」
「南西と南東だ」
その二つの方角だというのだ。
「形としては時計に例えると」
「八時二十分かな?」
アイビスはそれを聞いてふと述べた。
「南東と南西だと」
「そうだな。そうなるな」
「その方角からそれぞれ中央に向かう」
スレイとツグミも言う。
「そういった作戦になるな」
「そうですよね」
「話が早いな。その通りだ」
レディアンは微笑んで三人の言葉に応えてみせた。
「ではすぐに部隊を二つに分ける」
「了解」
「じゃあそういうことで」
彼等は二手に分かれそのうえで攻撃にかかる。敵軍はまだ布陣を完全に終えていなくロンド=ベルは先手を打った形になったのだった。
「よし、これで!」
「いけるぞ!」
皆このまま攻める。それに対して帝国軍は完全に後手に回ってしまっていた。
「ミサイルを!」
「はい!」
ローザの指示が飛びそれでミサイルが放たれる。しかしだった。
ミサイルは放たれた側からまとめて潰されていく。やはり後手であった。
「サイフラーーーーーーーーッシュ!」
「レゾナンスクエイク!」
魔装機神達の攻撃によりミサイルも砲台も次々に潰されていく。そしてその跡地にロンド=ベルが次々と入り彼等をさらに倒すのだった。
「よし、このままだ!」
「このまま行くぞ!」
基地に入るとあとは容易かった。ロンド=ベルは勢いに乗り敵を倒していく。
やはり帝国は押されていた。そしてそれはどうにもならなかった。
「くっ、これは」
「危険です、姉上」
ローザに対して彼の弟であるミランが言ってきた。
「このままでは」
「わっかっています。予備兵力を」
「はい」
「全て出します」
彼女は決断したのだった。
「そのうえで彼等を何とか押し返しましょう」
「ですね。このまま」
「まだ戦えます。ですが」
「ですが?」
「何故」
ここでローザはいぶかしむのだった。
「何故動きがここまで。我が軍の動きが」
「鈍いというのですね」
「そうです」
ローザがいぶかしむのはこのことだった。
「布陣が遅れたのは。どうして」
「閣下、それですが」
彼女の疑念に参謀の一人が答えてきた。
「全ては奴隷が足らないせいです」
「奴隷がですか」
「はい、そうです」
その参謀はこう述べるのだった。
「それにより我等は。陣地の構築が遅れまして」
「そのせいですね」
「はい、奴隷がいない為です」
そしてこう告げられるのだった。
「その為に我々は遅れました」
「全ては奴隷あってのこと」
ローザはこのことに今気付いたのだった。
「ガルラ帝国は。それあってのことと」
「そ
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