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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百二十三話 月の解放
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い。
「囲め、とにかく囲め」
「包囲の続行ですか」
「そうだ」
こう言うのだった。
「このままな。いいな」
「わかりました。それでは」
とにかく囲んでしまおうとする。しかしそれでも勢いを止められず押されていく。八十万の大軍を以ってしてもであった。何故かというと。
「八十万じゃ今時な」
「ああ、そうだな」
攻撃を仕掛けながら言い合うのだった。
「大した数じゃないな」
「どうってことはない」
そうなのだった。最早その数の戦いに慣れてしまっていたのだった。
「数が多いんならな!」
「まとめて潰すだけだ!」
こう言うのである。
「行けっ!」
鉄也が叫ぶ。グレートマジンガーに雷を宿らせそして。
「サンダーブレイク!」
指から雷を放ちそれで敵をまとめて粉砕する。彼等は敵が密集している場所を狙いそのうえでまとめて粉砕していっているのである。
「それによ。帝国軍ってあれだな」
「ああ、戦闘機が殆どだ」
勝平と宇宙太が言い合う。
「だから戦うにしろ楽だな」
「戦闘機は戦闘機だ」
宇宙太は冷静に述べた。
「それだけだからな」
「それに全然強くしていないわ」
恵子はそれも指摘するのだった。
「ただ数が多いだけで。強さは」
「どうってことないんだよね」
万丈はダイターンのその扇を振るってそれだけで何機となく叩き落している。
「本当にそれだけだからね」
「全然改造してねえよな」
勝平もザンボットグラップを振り回してまとめて撃墜していた。ザンボットの周囲に爆発が次々と起こっていく。やはりまとめて倒していっている。
「何でだ?これって」
「それは彼等が奴隷制だからだろうね」
「奴隷制だから?」
「どういうことですか、万丈さん」
「つまり。帝国は国民の大多数が奴隷じゃない」
万丈は問うてきた宇宙太と恵子に答えた。
「一部の人間だけが贅を尽くしてね」
「そんなふざけた国家なのかよ」
「馬鹿っ、もうそんなの常識だろうが」
「何であんたいつも知らないのよっ」
また適当なことを言った勝平を二人で怒る羽目にもなっていた。
「とにかくね。そんな社会だから兵隊の装備にもお金が行き渡らないんだよ」
「だからとりあえず数だけはですか」
「それでいつもこんなに質の悪い戦闘機ばかりで」
「そういうこと。所詮は数だけさ」
なおも敵を叩き落す万丈だった。
「所詮はね」
「烏合の衆ですか」
恵子は言った。
「そういえば同じ数でバルマー帝国やシャドウミラーに来られたら」
「適わないだろう?」
「はい」
まさにその通りであった。
「そえはとても」
「そういうことさ。数だけ多くても駄目なんだよ」
万丈はこのことをまた言うのだった。
「それだけじゃね」
「何かそれ考えるとよ」
「ガルラ帝国も」

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