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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百二十三話 月の解放
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「しかもよ」
かなめはここで顔を曇らせて述べてきた。
「帝国軍またあちこちから軍を集めてくるわよね」
「それはもう予想しています」
テッサがそこまで考えを及さない筈がなかった。
「おそらく。捕虜収容所の時に匹敵する戦いになります」
「そうか」
宗介はそれを聞いても頷くだけだった。
「なら、また同じようにやらせてもらう」
「それだけ?」
かなめは今の彼の言葉に突っ込みを入れた。
「あんたそれだけなの?」
「何かあるのか?」
「またあんな洒落にならない戦いになるのよ」
眉を顰めさせての言葉だった。
「それでそんだけ?どういう神経してるのよ」
「だってね。そうは言ってもね」
「状況が変わるわけじゃないからな」
メリッサとクルツは彼よりは感情が見られた。
「私達はやるだけよ」
「戦って作戦を成功させるだけさ」
「そうだな」
ベルファルガンも同じであった。
「それだけだ」
「何かドライね」
「悩んでも事前に不安になっても仕方ありません」
テッサもまた極めて冷静であった。
「それよりもまずはです」
「戦うってことですか」
「既にあらゆる事態を想定し手段を用意してあります」
こうかなめに告げるテッサだった。
「ですからまずは」
「最初の基地を攻略ですか」
「はい、行きましょう」
テッサはまた言った。
「間も無く到着です」
「じゃあいよいよ」
「出撃する」
かなめと宗介がそれぞれ言った。
「頑張ってね。また大変だけれど」
「安心しろ。俺達だけじゃない」
宗介もまた彼にしては意外な言葉を出すのだった。
「皆がいる。皆が力を合わせればだ」
「成功するっていうの?」
「その通りだ」
「あんたもまた随分変わったわね」
かなめは今の彼の言葉に目を少ししばたかせていた。
「そんなこと言うなんて」
「色々見せてもらった」
言葉に感情が見られないのは相変わらずではあったが。
「それで変わらない筈がない」
「じゃあ。また」
「そうだ。やらせてもらう」
また言う宗介だった。
「この戦いもな」
「頑張ってね」
かなめはとりあえず彼に励ましの言葉をかけた。そうこうしているうちにその出撃の時となった。敵の最初の基地に近付いたのである。
「それでここだけれど」
「いよいよだな」
凱が命の言葉に応えている。
「これがはじまりだ」6
「月ではね」
「ああ。まずは一つ目」
最初なのだった。
「これを突破しないとな。話にならないからな」
「そうよね。まず最初はね」
「いきなり。物凄い守りみたいだな」
「八十万デス」
スワンが答えてきた。
「まずはそれだけです」
「そうか。八十万か」
「何、いつものことです」
ボルフォッグはその数を聞いても冷静なものだった。

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