第百二十三話 月の解放
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った。
「ここでよ。そうなるのかよ」
「おかしいか？」
「おかしいっていうかよ」
彼はさらにティエリアに言ってきた。
「御前がそう言うのかよ」
「僕も変わった」
実際に口元を微かに笑わせてさえいる。
「ロンド＝ベルに入ってな」
「そうなのかよ。じゃあまあよ」
「君も飲むんだな」
「ああ、そうさせてもらうぜ」
「僕もね」
「僕も」
これにアレルヤとクロスロードも加わってきた。
「参加させてもらうよ」
「食べ物も用意してね」
「そうだな。皆も呼んで」
ティエリアは微笑みのまま語る。
「楽しくやろう」
「では俺もだ」
ここで意外な人間も参加を表明してきた。
「参加させてもらおう」
「えっ！？」
「御前もか！？」
アレルヤとロックオンはそれを聞いて思わず声をあげた。
「刹那まで参加するなんて」
「嘘だろ、おい」
「俺も変わった」
しかし彼はこう答えるのだった。
「飲ませてもらう」
「まあよ。飲みたいんならよ」
「歓迎させてもらうよ」
ロックオンもアレルヤも反対はしなかった。
「じゃあ早速な」
「飲もう」
「日本酒がいいな」
「僕は焼酎だ」
刹那とティエリアがまた言う。
「それを飲ませてもらう」
「そういうことでね」
「あっ、刹那って日本酒派なんだ」
「目覚めた」
クロスロードに答える。
「あの美味さにな」
「じゃあ早速ね。飲もう」
「刺身を用意しておいた」
「さらにいいよ。それじゃあ」
皆今は戦いの前の酒を楽しむのだった。それが終わって次の日には全軍で出撃した。そうしてそのうえで月の帝国軍に向かうのだった。
「帝国軍の基地ですが」
「はい」
かなめはテッサの説明を聞いていた。
「ここにあります」
そう言って月の地図のあるポイントを指し示すのだった。
「ここが彼等の月での拠点です」
「そこがですか」
「はい、ですがそこに行くまでにです」
テッサはかなめに対して説明を続ける。
「三つの基地があります」
「三つもあるんですか」
「それを突破したうえでです」
こう説明する。
「そのうえでこの基地の攻略にかかることができます」
「じゃあまずはその三つの基地を攻略して」
「はい」
「それからですね」
「その通りです。ですから」
「わかりました」
またテッサの言葉に頷くかなめだった。
「それじゃあまずは最初の基地にですね」
「そうです。月に展開している帝国軍はです」
テッサはまだ説明を続けてきた。
「アルデバロン軍です」
「アルデバロン軍っていうと」
「ゼオ＝ガットラーの軍だな」
宗介がここで言った。
「あの連中か」
「そうです。ゼオ＝ガットラー司令の軍です」
テッサは彼に対しても説明するのだった。
「彼等が待ち構えています
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