第百二十三話 月の解放
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。うちはいつも慢性的な人手不足だしね」
「そうですね」
ラトゥーニはアヤの言葉にも同意して頷いた。
「それは確かに」
「素直に歓迎させてもらいましょう」
「まあそれはよ」
リュウセイも異論のないところであった。
「やっぱりよ。仲間が増えてよ」
「いいことだからな。ではまた歓迎のパーティだな」
「ああ、そうだな」
最後にライと笑顔で話す。こうしてアニューは仲間に加わったのだった。
アニューはプトレマイオスのクリューとなった。その彼女を見てロックオンは笑顔で言うのだった。
「何かいい感じだな」
「そうなのか」
「そうなのかって御前ここでもそれか?」
刹那の無表情さに流石に呆れてしまっていた。
「もっとよ。こう笑顔にならないのか?」
「仲間が加わったことはいい」
彼もそれはよしとした。
「それはな。ただな」
「ただ?何だよ」
「俺にとってはそれだけだ」
「別に嬉しくないのかよ」
「別にな」
実際にそう答える刹那だった。
「どうということはない」
「何かヒイロやトロワと同じようなこと言うな」
「俺はヒイロと似ているな」
今度はこんなことを言う刹那だった。
「多分な」
「多分じゃなくてそっくりだぜ」
ロックオンは顔を顰めさせて刹那に告げた。
「もっと喜べよ」
「そうだね。喜んでいいと思うよ」
アレルヤはロックオンに同意していた。
「また仲間が入ってね」
「そうだろ?おまけに美人だしな」
「美人なのも確かだけれど」
アレルヤもそれは認めた。
「けれど。それでもよ」
「それでも?」
「何か引っ掛かるんだよね」
「不思議だ」
ティエリアも言うのだった。
「何か。似ている」
「似ているって誰にだよ」
「いや」
今のロックオンの問いには答えないティエリアだった。
「特にない。ところでだ」
「作戦のことかよ」
「そうだ。今度のことだがな」
またそのことを話すのだった。
「明日出発だ」
「決定か」
「そうだ」
今度は刹那の問いに答えていた。
「いよいよだ。月での作戦に取り掛かる」
「月での作戦を成功させたらだ」
「ああ」
「ガルラ帝国との戦いはさらに順調なものになる」
こう語るティエリアだった。
「次の段階に進むこともできる」
「次の段階っていうと?」
「そうだ。決着を着ける段階だ」
クロスロードに対しても述べた。
「彼等ともな」
「じゃあその為にもだね」
クロスロードはそれを聞いて言うのだった。
「月での作戦は成功させないと」
「その通りだ。では明日に備えてだ」
「どうするんだ?」
「飲むとしよう」
ティエリアの言葉としては意外なものだった。
「皆でな」
「おい、そう来るのか?」
今のティエリアの言葉にロックオンは呆気に取られてしま
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