暁 〜小説投稿サイト〜
インフィニット・ストラトス 〜五年後のお話〜
学園生活
第十七話 緊急参戦!?
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からないの?」

ナターシャの目が先程よりも鋭くなる。

「す、すみません!」

ナターシャさんは怒ると本当に恐いんだよな・・・
師匠とは違う恐ろしさ、なんというか教師に怒られている気分になる。
輝龍が本当に分からないのだと理解したナターシャはため息をつく。

「・・・はぁ。今回来たのは大会に何故出ていないのかと『インディゴ・ドラグーン』の武装についてよ。心当たりがない訳じゃないでしょう?」
「うっ・・・そのことですか・・・」

ナターシャの仕事には代表候補生の管理の他にもう一つあり、その内容が「輝龍の管理」である。

輝龍は先程述べたようにアメリカで長く過ごしていたため、輝龍がISを動かせるとわかったときに日本とアメリカでISをどうするか話し合いがあったのだ。輝龍は純粋な日本人なので当然日本側に輝龍のISについては権利が強いのだが、輝龍と一緒に働いていたアメリカのIS開発局の面々が『輝龍のISを作るなら俺達が作る』といって聞かなかったのだ。アメリカ側からすればこれはいい理由になる。既に一人目の男性操縦者である一夏は日本の管理下にある。二人目の例外は是非とも欲しいと思ったアメリカはこれを利用しない手はない。これによってアメリカにも輝龍のISを管理する言い分ができたため、話し合いはこじれにこじれた。最終的に本人である輝龍が決めることになり、機体は日本、武装はアメリカという現在のような形になった。

完全な管理下には出来なかったものの約半分の情報アドバンテージを得ることが出来たアメリカだったが、ここで問題が起きた。
輝龍がアメリカの武器を使用しないのだ。これでは情報は全く手に入らない。これを由々しき問題だと思ったアメリカは輝龍と認識があるナターシャを使わしたのだった。


「さて、理解したなら武装を使わない理由を聞きましょうか、キリュー?」
「いやぁ・・・だって『(ファング)』の方が便利ですし・・・」
「確かにね、あなたの作った『ファング』は便利よ。第三世代の武器に匹敵するほどにね。だけれど、それが使わない理由にはならないのよ?」
「ですよね・・・でも、あの見た目はちょっと『インディゴ・ドラグーン』には合わないと言うか・・・」
「なに?『銀の鐘(シルバー・ベル)』が使えないって言うの・・・?」

(しまった!地雷踏んじまった!)
ナターシャに『銀の福音(シルベリオ・ゴスペル)』に関する侮辱はNGだということを忘れていた。彼女は自分の乗っていたISをとても大事にしていて、暴走事件が起きて乗れなくなってしまってから5年が経過した今でも犯人を許すつもりはないらしい。ここまでISを愛している人は見たことがない。

「いやいやいや『銀の鐘(シルバー・ベル)』が嫌って訳じゃなくてですね、なんというかそのISにも武
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