第2章:おてんば姫とチャラ王の冒険
第1話:どうして俺がこんな目に遭うのだろう?
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〜…姫様にも困った物だ。
教育係を仰せつかって早数年…まるでワシの教育が拙かったみたいに成長しておる。
“元々あの性格なんだ!”とは言えず…ただひたすら苦労する日々じゃ。
ワシとしては王様の気持ちは痛い程解る。
たった一人の可愛い娘…危険な目に遭ってもらいたくは無いのだろうて…
ましてやお亡くなりになった王妃様に、見た目だけは似てきた昨今…変な男が寄り付くのも腹立たしい事じゃろう。
ワシはそんな王様の気持ちを解ってもらおうと、姫様のお部屋へと一人向かう。
途中、城の神官をしておるクリフトに出会い、奴も姫の事を心配しておるとの事で、共に部屋まで歩いて行く。
クリフトは神官という立場から…また姫様と年齢も近い事から、常に姫様を気遣いワシと共に苦労をしてくれる良き相棒じゃ。
姫様の部屋の前へと到着すると、そこには壁修理の作業員がポツンと扉を見詰め佇んでいた。
急務である壁修理をせず、何をしておるのだ?
「おい!壁の修理もせず、こんな場所でサボるとは良い度胸じゃな!」
「ち、違いますよ!修理をしていたら、姫様が『着替えるから出て行ってよ!』と仰られて…」
「なるほど…それで扉の前で覗こうとしておったのじゃな?」
「ち、違いますよ!そんな恐ろしい事する訳ないじゃないですか!それに、この扉は私が設置したんですよ。覗く隙間など少しもありませんよ!」
ちょっとからかってみただけなのじゃが、なかなか面白い反応をする。
まぁ尤も…あのペチャパイを見ても嬉しくも何ともないがな!
(ドゴーン!!!!)
突如、姫様の部屋から何かが壊れる大きな音が聞こえてきた!
「な、何事じゃ!?」
「わ、判りません!ア、アリーナ様に何かあったのでしょうか!?」
ワシの問い掛けに、クリフトは血相を変え答える。
そして慌てて姫様の部屋へ入ろうとするが…
「………あ、開きませんブライ様!扉の前に何かが支えていて、開ける事が出来ません!!」
ワシは慌てて城内の力持ち共を呼び立て、姫様の部屋へ入れる様命令した。
室内に入れる様になったのは小一時間後である。
室内にはいると最初に目に入ったのは天涯付きの大きなベッドだ。
この大きなベッドを扉の前に置き、時間稼ぎをした様だ…
どんだけ馬鹿力なんだ!?
そして修理途中の壁を再度蹴破り脱走を計った様子…
城内は上へ下への大騒動…
しかしワシとクリフトは冷静に頷き合い、姫の先回りをする事に…
ブライSIDE END
(サントハイム城−裏手)
リュカSIDE
(ドスン!)「うぎゃ!」(むにゅん!)「きゃぁ!」
神龍と女神と愛娘の所為で、また何処かに飛ばされた俺は、突如落下したと思ったら手痛く背
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