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DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)
第2章:おてんば姫とチャラ王の冒険
第1話:どうして俺がこんな目に遭うのだろう?
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(サントハイム城)

ここはサントハイム王国領の首都城、サントハイム城。
その城内の一室で、城の主が愛娘相手に怒鳴り声を上げていた…

「アリーナ…お前はまったく………自室の壁を蹴破り、城を脱走するとは何事だ!城下サランに、信頼の置ける家臣が偶然居たから良かった物の…お前はこの国の姫なのだぞ!ワシの後を継ぐ事になって居るのだぞ!」

「だ〜って…城内に居ても面白くないんだもん!誰も私とスパーリングをしてくれないし…なにより私より強い男が居ないじゃない、この城には!」
姫と呼ばれている彼女…アリーナは、1ミクロンも反省の色を見せることなく、ふくれっ面で不平を言うばかり。

「お前は…外の世界がどれほど危険なのか解っておらんのだ!お前が我が国の姫であるとしれた途端、悪漢共が挙ってお前を連れ去りに集まるのだぞ!」
「大丈夫よ!そんな悪者は私が全員やっつけてやるから!」

先程からこの会話は平行線なのだ…
娘の身を思う王様と、自身の強さに絶対の自信を持つ姫様と…
「も、もういい…アリーナ、お前は暫く謹慎じゃ!自室から出る事は許さん…今、部屋の壁は修理させており、二度と壊せぬ様丈夫に作り直させる予定じゃ。分かったら部屋に戻りなさい!」

アリーナは不満顔だったのだが、発言を許さない王様に従い渋々と自室へ戻って行く。



(サントハイム城)
アリーナSIDE

また部屋を改造するのぉ…もういい加減諦めてほしいわよね。
最初に施された改造は、窓に鉄格子を通す事だった…
牢獄かと思ったわよ!仮にも姫の部屋に鉄格子って…

だけど所詮は後付けの鉄格子…鍛え抜かれた私の蹴りで、簡単に吹き飛び出入り自由に!
そうしたら窓ごと撤去されたわ…窓のない部屋ってあり得ないわよね!
次に施された改造は、扉を鋼鉄の重い扉に変える事だった…

扉を蹴破って、正面突破を計ったのが原因だったみたいね。
城の兵士総掛かりで私を止めに入ったけど、全員ノックアウトして気分スッキリだったわ!
まぁその時は、目的と手段を取り違えてしまい、外へ逃げ出すのを忘れちゃったけどね。

そんな訳で現在の私の部屋は、綺麗に装飾が施された独房の様だ。
ベッドに腰掛け、壁を修理している職人を眺めながら物思いに耽る…
今はまだ、蹴破った穴に木材を打ち付け応急修理をしているだけだが、何れ壁を上塗りして厚さを増そうとしているのだろう…

部屋が狭くなるわねぇ…何センチくらい厚塗りにするんだろうか?
1ミリ2ミリって事は無いわよね…
1メートルは盛るわね!それも四方全ての壁を…

う〜ん…逃げ出すなら今しか無いわね。
よし!そうと決まったら………

アリーナSIDE END



(サントハイム城)
ブライSIDE

はぁ
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