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茨の王冠を抱く偽りの王
17.時の茨
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どこだ!!どこからあいつらは来る!!?

「王様!!上!!」

シオンのが指差す空を見ると、暗い夜空の中、何かが落下してくる。
落下ポイントは集たちが戦ってる場所の真上だ。

「シオン!!バイクの準備しといてくれ!!」

「うん!!」

シオンはバイクのある一階に駆け下りてく。

あれを撃ち落とすせばいける!!

右腕が光る。
新たなるヴォイドの出現!!
新たに出現したヴォイドは.........巨大なバリスタ.....弩砲のヴォイド。その大きさは俺の体と同じくらいの大きさだ。

弩砲の照準を落下物に合わせ、トリガーに手をかける。

「落ちろ!!!」

レールガン!!光の塊が落下物を完全に貫く。
遠くで落下物が爆発する。

「よっしゃ!!って、喜んでる暇なんてなかった。シオン!!準備できたか!?」

ビルの外でOKマークを出すシオン。
俺はビルから飛び降りシオンの元へ向かう。

マントのヴォイドを取り出し、ダメージを軽減。

「シオン!!行くぞ!!」

「うん!!」

バイクに乗り、集たちの元へと向かう。

「待ってろよ!!集!!」




だが、俺たちの計画を崩す絶望の音は刻一刻と俺たちに迫ってきていた。

突如、頭に激痛が走る。

「うっ!!!!!」

また、羽虫どもがざわめきやがる!!!

『.......ソぼ.....』

この声......この音......

「まずい!!シオン離れろ!!!」

『あソぼ!!!!!』

すでに遅かった。
後方には前に現れたエンドレイヴ........黒のシュタイナーが現れる。

黒のシュタイナーが俺たちの乗っているバイクを吹き飛ばそうとする。

その瞬間、あの夢を思い出す。


「ーーヴォイドの破壊は所有者のの死を意味する」


「そんなことさせねぇよ!!!」

俺はマントのヴォイドでバイクを包み込む。
黒のシュタイナーが俺たちごとバイクを吹き飛ばす。

その衝撃でバイクのヴォイドは空中でシオンの体にもどる。

「だ、大丈夫か.......シオン」

「う、うん......何とか」

マントのおかげでダメージは軽減されたが黒のシュタイナーは俺たちに向かって発砲してくる。

『あソぼ!!!アそぼ!!!あソボ!!!』

黒のシュタイナーは乱射が如く俺たちに発砲してくる。
マントのヴォイドで守り切っているがそれも時間の問題だ。ヴォイドと言っても、無限に守りきれるわけじゃない。

「このままじゃ、耐えきれない。俺が時間を稼ぐからシオンは何処かに隠れといてくれ」

「うん、わかった!!でも、カイ!!これだけは約束して........無茶
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