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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百十九話 イノベイター
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た。
「あれは」
「プトレマイオスか!?」
その戦艦を見たクルツが言った。
「あれは沈んだんじゃなかったのかよ」
「いや、違う」
だが彼にグラハムが言う。
「あの戦艦はプトレマイオスではない」
「そうなのかよ」
「似てはいる」
グラハムもそれは認める。
「だが。しかしだ」
「そうですね」
「確かに」
ハワードとダリルがその戦艦を見て述べた。
「細部が違っています」
「そういうものを見ますと」
「やっぱり違うな」
ジョシュアも言った。
「あれはプトレマイオスとは別さ」
「では一体何かしら」
ソーマは表情を変えないで呟いた。
「似ているけれど」
「さてな」
パトリックはいつもの陽気な声を出した。
「まああれさ。来てみてわかるってことだろうな」
「それは少しいい加減ではないですか?」
アンドレイは今の彼の言葉に眉をひそめさせた。
「それからというのは」
「どっちみち近いのは間違いないさ」
しかしパトリックはこう言ってやはち何でもないといった感じであった。
「それからな。それじゃあな」
「しかし。それにしても」
「そうだな」
ここでビリーとカティが言葉を交えさせていた。
「まさか。生きているとは」
「死んだとばかり思っていたが」
何故か二人はここでは複雑な顔をしていた。そのうえでその戦艦が入るのを見ていた。呉にその艦が入る。そうしてそこから一人の女性が出て来たのだった。
「おっ、いいねえ」
ヤザンが彼女を見て思わず口笛を吹いた。
「美人じゃねえか。やっぱり一緒にいるんなら美人の方がいいよな」
「やはり」
「まさかと思ったが」
しかし彼女の顔を見てビリーとカティはその顔をさらに複雑なものにさせるのだった。
「生きていたんだね、スメラギ」
「あの戦いから」
「久し振りね」
その美女もまた二人に顔を向けて声をかけてきた。
「二人共ロンド=ベルに入っていたのは聞いていたわ」
「じゃあ何で連絡してくれなかったんだ?」
「生きているのならそうと」
「それができなかったのよ」
しかし彼女は難しい顔をしてこう答えるのだった。
「今までね」
「隠す必要があったということかい?」
「そうだからか」
「ええ」
美女もそのことを認めた。
「そうよ。御免なさい」
「そうか。事情はわかったよ」
「ならいい」
二人はそれで納得したようであった。
「けれどそれならそれで」
「言って欲しかった」
「それは御免なさい」
彼女もそれは謝罪した。
「やっぱり。ちょっとね」
「まあいいけれどね。事情があったんだし」
「しかしこれでまた一緒だな」
「そうね。またね」
美女は二人に対してにこりと笑う。皆そんな三人を見て言うのだった。どうやらビリーやカティと知り合いだというこ
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