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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百十九話 イノベイター
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ラルの問いにも平然と答える。
「その必要はありませんので」
「必要がないだと」
「今はほんの小手調べです」
またしても余裕に満ちた言葉であった。
「だからですよ。今はそれでいいのです」
「何か考えがあるな」
「そう思われますか」
「そうとしか思えないな」
テラルの言葉は彼を心の底から疑っているものだった。
「何を考えているかまではわからないがな」
「少なくとも貴女の味方ですよ」
しかしリボンズはこう彼女に返すのだった。
「それは御安心下さい」
「味方か」
「そう、今は」
思わせぶりに微笑んで言った。
「ですから」
「テラル様、やはり」
「この者は」
ここでまたリーツとジーラが彼女に言う。
「いや」
しかしテラルはここで言った。
「殿下も言っておられることだ」
「それではですか」
「そのように」
「そうだ。我々の言うべきことではない」
結論としてはこれしかなかった。
「いいな、それはだ」
「わかりました」
「どうも。信じられませんが」
二人はあからさまにリボンズに対して嫌悪感を見せていた。それはテラルも同じだったが彼女はこう言うしかなかったのであった。
「仕方がないのだ」
「ですか。しかしあの裏切り者」
「何とふてぶてしい」
彼の乗艦を見ながら言う。しかしリボンズとその周りの態度は変わらなかった。
「気にすることはないさ」
「そうだな」
彼等の周りの者は皆彼のその言葉に頷いていた。
「どうせ彼等も」
「そうね」
「私達に跪くことになる」
そしてこう言うのだった。
「近いうちに」
「そう。けれどまずは」
リボンズがまた言う。
「彼等には頑張ってもらわないとね」
「私達の為に」
やはり何かを企んでいた。しかしそれはまだ隠していた。そのうえでロンド=ベルとの戦闘を眺めているのだった。
戦いは続いている。しかしここでも質と戦術で圧倒するロンド=ベルが帝国軍の数を凌ぎ戦いを有利なものへと変えていっていた。
「このままだ」
ダイテツが言う。
「このまま射程に入った敵を集中的に潰していけ」
「はい」
テツヤが彼の言葉に応えて頷く。
「では引き続き主砲発射用意!」
「はい!」
エイタが応える。
「撃て!」
「撃て!」6
クロガネの主砲から轟音が轟きそのうえで凄まじい威力のビームが放たれる。そしてそのビームで敵艦を一撃で貫き真っ二つにするのだった。
敵艦は炎の中に消える。しかしダイテツはそれを見届けるだけで笑みを浮かべることなく引き続いて攻撃命令を下すのであった。
「次だ!」
「了解です!」
クロガネは今度は群がってくる戦闘機達を撃墜していく。戦艦まで激しい戦いの中にあった。しかし戦いは次第に質と戦術で勝るロンド=ベルのものに完全になったのだった。

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