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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百十七話 風間博士の狂気
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のだ。
「けれどああした戦いがね」
「今後もですか」
「そう思っておいたほうがいいわね」
こう言うのだった。
「とりあえず補給はこちらの連邦軍がしてくれるけれど」
「それは充分にあります」
ナタルは元の彼女らしいきびきびとした声に戻っていた。
「今私達がいるこの日本に次々と運び込んでくれています」
「だから戦う分にはね」
「問題はありません」
「後は敵の数に押し切られないだけね」
残る問題はこれだけだった。
「それだけね。それじゃあ」
「戦術を変えますか」
「その必要もないわ」
それはいいというのだった。
「どうせ相手も新潟の時と同じでしょうし」
「ただの物量作戦ですか」
「敵の戦術自体は単純ね」
マリューはもう見抜いているのだった。
「ただ数で押し潰そうとするだけよ」
「それでは我々は」
「ええ。それを迎え撃つだけ」
こう言った。
「それだけよ。前の戦いはそれで何とかなったし」
「はい」
「今後も。補給さえ満足なら勝てるわ」
「それではそのように」
「さて、と」
ここまで話して立ち上がるマリューだった。
「ナタル、貴女もそろそろラーディッシュに戻るといいわ」
「ラーディッシュにですか」
「私もアークエンジェルの艦橋に入るわ」
ナタルに対して告げた。
「何時相手が来てもいいようにね」
「攻撃を選ぶ権利は向こうにあります」
ナタルは冷静に述べた。
「だからですか」
「そうよ。癪だけれど攻めるのは向こうよ」
少し面白くなさそうにいうマリューだった。
「こっちは今は受け手だから」
「そうですね。攻められそれに迎撃するしかありません」
「だからよ。何時来てもいいようにね」
「それでは私も」
ウェンディも席を立った。
「グラン=ガランに戻ります」
「そうするのね。じゃあまたね」
「はい、また」
「お話しましょう」
こうそれぞれ言って別れる。マリューがアークエンジェルの艦橋に入るともうその瞬間だった。敵襲を知らせる警報が鳴ったのだった。
「幾ら何でもタイミングがよ過ぎるんじゃなくて?」
「そうですよね」
既に艦橋にいたサイが彼女の言葉に応える。
「僕も今さっきまでレーダーとかのチェックをしていましたけれど」
「あら、御苦労様」
「何かがあってからじゃ遅いですから」
こうマリューに述べてきた。
「ですから」
「そうね。何かあってからじゃね」
先程のナタル達との話を思い出した。
「遅いのよね」
「!?艦長」
サイは今のマリューの顔を見て声を出した。
「どうかしたのですか?急に」
「あっ、何でもないわ」
顔に出ているのに気付いてすぐに元に戻した。
「気にしないで」
「そうですか」
「それよりも今ここにいるのは貴方だけなの?」
サイに対して
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