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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百十五話 エイジの決断
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た。
「身体の疲れはあれが一番だよな」
「うん。だからね」
「けれどな。ここの風呂ってな」
「どうかしたの?」
「俺はやっぱり止めておくな」
バツの悪そうな考える顔でこう返したのだった。
「悪いな。今日はな」
「どうしてなの?遠慮することはないのに」
「遠慮はしてないさ」
それは否定したのだった。
「けれど。ちょっとな」
「ちょっと?」
「メイドの娘達がいるからな」
だからだというのであった。
「だから止めておくな。悪いな」
「別に気にすることないのに」
「気にするよ」
この辺りにも今の斗牙が現われていた。トウマの気持ちを察していなかったしそれがどうしてなのかも全くわかってはいないのだから。
「俺はな。ミナキもいるしな」
「ミナキさんが?」
「ああ、だからだよ」
とにかく城の風呂には入ろうとしないのだった。
「ここは止めとくな。それじゃあな」
「うん。じゃあ」
こうして今は彼はシャワーで済ませるのだった。斗牙にも何かが伝わった。しかしそれが実を結ぶのはまだ先で今はただ話を聞いていただけだった。
そしてその時エイジは。学校にいた。彼の通っていた学校だ。
「あれっ、エイジじゃない」
「久し振り」
皆学校の制服に身を包んでいる彼に声をかける。
「どうしたのよ、最近」
「学校に全然来ないでよ」
「色々とあったんだよ」
バツの悪い顔で皆に言葉を返していた。彼は今学校の教室にいてそこで皆と話をしていた。それを見る限り彼も普通の学生に見える。
「色々とな」
「色々とって?」
「変な城に入ってよ」
まずはこのことから話す。
「それで怪しいメイドの娘達に囲まれてな」
「メイド!?」
「何、それ」
「俺も何かよくわからねえ間によ。それでメイドの娘達に囲まれてよ」
「それって天国か?」
「そうだよな」
男にしてみればそんな話だった。
「そんないい世界にいたのかよ、今まで」
「羨ましいな、おい」
「その全然知らない相手に囲まれて何かあれこれされてよ」
「余計いいじゃねえかよ」
「完全に極楽じゃねえか」
「だから全然違うんだよ」
エイジはとにかく天国にいたことは否定するのだった。
「何かよ。もう完全にな」
「完全に?」
「どうだったんだ?」
「何が何だかわからなかったんだよ。それに」
「それに?」
「今度は何だよ」
「人形みたいな奴もいたしよ」
斗牙のことを思い出したのだった。思い出して忌々しげな顔になってしまった。
「ったくよ。何なんだよ」
「何なんだよって言われてもよ」
「俺に言われてもよ」
「なあ」
彼等にとってみればそもそも何が何なのかわからない話だ。とはいっても話しているエイジ本人ですらあまりわかっているようには見えなかった。
「とにかくよ。もう
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