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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百十三話 四十年前の依頼
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「いえ、むしろ」
「むしろ?」
「まだその力の百分の一も出していません」
「百分の一・・・・・・」
「あれで」
「いや、考えてみればそれは当然のことだ」
驚く一同だったが大文字は冷静にその彼等に告げた。
「何度も言うが彼等は宇宙規模の勢力だ」
「はい」
「それだけにその力は相当なものだ」
あらためてこのことを一同に話す。
「あの程度ではない。間違いなくな」
「だからですか」
「そうだ。シンクライン皇太子というのは」
「彼等の実質的な総司令官です」
またファーラが答えた。
「卑劣で狡猾で残忍な男です」
「何だ、最悪じゃねえか」
甲児は彼女の言葉を聞いて思わずこう言った。
「銀の時もかなり頭にきたけれどよ」
「あの程度ではありません」
しかしファーラはこう彼に返した。
「美女を捕まえては慰み者にし」
「えっ!?」
「何それ」
この話を聞いた女性陣が一斉に声をあげた。
「それって女の敵じゃない」
「最低ね」
「そうです。最低最悪の男です」
ファーラも彼をこう評するのだった。
「彼が統治するようになりガルラ帝国はその腐敗をさらに進めています」
「腐敗した帝国・・・・・・」
「ボアザンみたいね」
健一とめぐみはこの話を聞いて咄嗟にその国のことを思い出した。
「あの国みたいな国がここにもあったのか」
「反吐が出るわ」
「その反吐が出る相手が俺達のここでも主な相手ってわけだな」
一平も嫌悪感を露わにさせていた。
「まあ思う存分戦える相手なのは有り難いがな」
「考えようによってはそうでごわすな」
「そうだね」
大次郎と日吉は一平のその言葉に頷いた。
「おいどん達も思いきりやれるでごわす」
「何の悔いも未練もなくね」
「そうだよな。あいつ等今度は今まで以上にギッタンギッタンにしてやるぜ」
甲児はその指をボキボキと鳴らしていた。
「あっちに戻ったらよ」
「それはいいけれどね」
セニアがここでまた口を開いてきた。
「まずはその前に」
「その前に?」
「ここでの謎を解かないと駄目じゃない」
彼女が言うのはこのことだった。
「このパラダイムシティのね。それよ」
「一応もうメンバーは潜入してるけれど」
命が言う。
「凱にタケルさんに」
「それにシュウの野郎だな」
今度はマサキが言った。
「話の元凶もここで行ってやがるってわけだ」
「そうね。クリストフも一緒ね」
セニアもそのことに注視していた。
「どう動くかしらね。それがね」
「あいつのことだ。何考えてるなんか絶対に言うわけがねえ」
マサキはそのことはもう確信していた。
「その時になってから言いやがるからな」
「今はその時かしら」
「さてな」
マサキにもそのことはわからなかった。
「どうなるかな。ま
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