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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百十二話 赤い果実
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五人でかかるか」
トロワは決して一人ではかかろうとしなかった。
「油断はしないことだ」
「いや、それは待ってくれ」
しかしここでロジャーが彼等に対して言ってきた。
「これは私への依頼だ」
「へっ、ロジャーさん」
「一人でやるというのか」
「そうだ」
デュオとウーヒェイに対しても答える。
「この男は私を阻もうとしている」
「だからか」
「その通りだ。だからここは私に任せてくれ」
ヒイロにも述べた。
「それで。頼む」
「ロジャーさん、ですが」
「いや、ここはそうしよう」
カトルは前に出ようとしたがトロワは動かなかった。
「ここはな。ロジャーさんに任せるべきだ」
「トロワ・・・・・・」
「そうです、カトル様」
「ここはトロワさんの言う通りにしましょう」
「ロジャーさんにお任せするべきです」
マグアナック隊もここでカトルを止めに来た。
「ですからここは」
「控えておきましょう」
「ではここはロジャーさんを見守って」
「そういうことです」
彼等は既にそれで腹を決めていた。
「ですからここは」
「何かあればそこで動けばいいです」
「ロジャーさんに何かあればその時にですか」
「身体を張って救い出しましょう」
「それまでは」
そう言って主を止めた。彼等は今は動かずロジャーの闘いを見守ることにした。
ロジャーはアランと対峙する。ここでまた彼は気付いたのだった。
「そのマシンは」
「気付いたか」
「ビッグオーと同じか」
こう言うのだった。
「ここでも。出て来たのか」
「あのシュバルツの時と同じ」
ドロシーもそのことに気付いた。
「また。出て来た」
「これについても謎があるようだな」
ロジャーは目を強くさせて述べた。
「このマシンにも。ビッグオーにも」
「さて。どうしても引かないというのなら」
「そのことについては交渉決裂だ」
ロジャーももう退くつもりはなかった。
「では。進ませてもらうぞ」
「止めさせてもらう」
彼等は同時に前に出てそのうえで激突した。拳と拳が撃ち合う。彼等の闘いがはじまった。
二人の闘いがはじまったその時。パラダイムシティのある場所でエンジェルはある女と会っていた。その女は。
「久し振りね」
「そうね」
ミヅキだった。二人で地下の酒場にいてそこで飲んでいるのだった。
「元気そうで何よりだわ」
「お互いにね。変わりないわね」
「ええ」
ミヅキはエンジェルのその言葉に頷いていた。
「それでそちらはどうなのかしら」
「また動きがあったわ」
エンジェルはミヅキに対して告げた。その手にはバーボンがある。
「アランが向こう側についたわ」
「向こう側に?」
「そう。アレックス社長の方にね」
こうミヅキに話すのだった。
「ついてしまったわ」

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