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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百十一話 四十年前の記憶
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。それからじっくり考えよう」
「わかったわ」
そのまま家に帰るつもりだった。しかしそうはいかなかった。ここでまたマシンが姿を現わした。だが今度はベックのものではなかった。
「あのマシンは」
「私じゃない」
ドロシーはそのマシンを見て言った。
「私とはまた別のマシン」
「あれはシュバルツバルトか」
ロジャーは車から出ながらそのマシンを見ていた。
「死んだ筈だが」
「生きていただけね」
ドロシーはロジャーに対して素っ気無く述べた。
「彼も」
「何故生きていたのかは後で考える」
それは先送りにした。
「しかしだ」
「しかし?」
「今はあのマシンを止めることが先だ」
「貴方の依頼ではないのに?」
「既に彼等が出撃している」
見ればグラヴィオン達が出撃していた。ダイターンや鋼鉄ジーグ、アクエリオンも出ている。
「まさかこんな時に出て来るとはな」
「本当に時間を選ばないわね」
シリウスとシルヴィアがアクエリオンに乗っていた。アポロも一緒である。
「だが。このマシン」
「ええ、似てるわ」
二人はそのマシンも見ていた。
「ロジャーさんのマシンに」
「そうね。何故かしら」
「似てる?」
アポロは二人の今の言葉に顔を向けた。
「似てるのか?あのマシンが」
「そんな気がするな」
「ええ、それだけだけれど」
「そうだね。似てるね」
万丈が二人の言葉に頷いた。
「確かにね。謎がまた一つ出て来たかな?」
「だとしたら厄介ね」
ミヅキがそれに応える。
「ここでまた一つ出て来たなんて」
「さて、それはどうかな」
しかし万丈はそれには懐疑的だった。そして言うのだった。
「謎は幾つあっても一つの場合があるからね」
「ええ、そうね」
ミヅキはそれだけでわかった。
「そのケースもあるわね」
「そういうこと。だから厄介だって思う必要はないよ」
「?どういうことだそりゃ」
エイジは今の二人の会話に首を捻った。
「謎は幾つあっても一つだってよ」
「本当よね。どういう意味なんですか?」
ルナもわからずつい万丈に問うた。
「それって」
「つまり。根っこの問題なんだよ」
「根っこの!?」
「そう。枝は幾つもあるじゃない」
万丈は木に例えて話をはじめた。
「けれど幹や根は一つだよね」
「はい」
「それと同じだよ」
こう話すのだった。
「それとね。同じことなんだよ」
「枝は幾つでも根は一つ」
「そういうこと。さて、話はこれ位にして」
万丈は話を一旦切った。
「この訳のわからないマシンの相手をするとするか」
そして名乗りをあげた。
「やあやあ遠からん者は音に聞け。近くば寄って目にも見よ」
あの名乗りであった。
「世の為人の為パラダイムシティの謎を解くダイターン3.日輪の輝きを恐れ
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