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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百十一話 四十年前の記憶
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る。
「あの街にな」
「その通りだね」
万丈もその話に頷いた。
「ニューヨーク、しかもマンハッタンに似ている」
「そうだな」
シリウスも万丈の言葉には素直に頷いた。
「そのままと言ってもいい。しかし違う街だ」
「ニューヨークには独特の趣きがある」
万丈もまた言う。
「けれどこの街にはまた別の趣きがあるね」
「何だ?この感覚」
アポロはパンをかじったまま述べた。
「この感覚。何だ?」
「どうしたんだよ」
エイジがその彼に問う。
「何かあったのかよ」
「この感覚は機械だな」
彼は言った。
「生き物の感触はしねえぜ。何でだ?」
「!?機械」
シリウスはその言葉に反応した。
「今機械だと言ったな」
「あちこちに感じるぜ」
アポロはまた言った。
「この街にな。それしか感じねえ」
「そういえばドモンも言ってたな」
シリウスはアポロの言葉を聞くうちにまた述べた。
「同じようなことを」
「この街はおかしいな」
アポロの顔が懐疑的なものになった。
「偽物なのかよ。まさかと思うけれどな」
「偽物の街」
万丈もまた呟く。
「若しかしたらだけれど」
「どうしたんだ?万丈」
宙が彼に問うた。
「そこにも大きな謎があるのかもね」
「謎!?」
「まず四十年前から先の記憶がないね」
万丈もまたこのことを話した。
「それに今のアポロ君の感覚」
「ああ」
「どうもね。一緒なんじゃないかなって思うんだ」
「一緒!?」
「同じだってね」
万丈は言葉を言い替えてみせた。
「思うんだけれどね。僕は」
「同じか。過去がないのと機械の感覚は」
「さて、それを調べる方法だけれど」
万丈はここで顔をあげた。
「僕の考えるところ」
「それは何だ?」
「今ロジャーさんはある場所に向かっている」
彼は言った。
「そこにあるね。少なくともキーの一つが」
「じゃあ俺達もそこに行くか」
「うん、そうしよう。そこは」
彼等はある場所に向かった。その頃ロジャーは車で街のある場所に向かっていた。彼が運転するその車の隣の席にはドロシーがいた。
「ねえロジャー」
「何だ、ドロシー」
「これから会うアレックス=ローズウォーターだけれど」
「彼のことか」
「どういった人間なの?」
「評判はよくない」
まずはそのアレックスという人物についてこうドロシーに話すのだった。
「彼の経営するパラダイム社は事実上この街を支配しているが」
「ええ」
「その手法は強引だ」
批判する言葉だがそれは表情にも顔色にも出さず話している。
「彼自身もあまりよくない噂が多い」
「そうした人なの」
「私もあまり好きではない」
こうもドロシーに話す。
「どうにもな。だが今は会わなければならない」
「この街の謎を解く為に
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