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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百十話 ネゴシエイター
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見ているだけだった。しかしだった。
二人の前から姿を消した車はそのままあるビルに直撃した。するとその車の中から数人の男達がほうほうのていで出て来たのであった。
「ああ、ひでえ目に遭ったぜ」
その先頭にいるのは黄色いスーツを着た黄色の髪と髭の男だ。
「全く。運転位ちゃんとしやがれ」
「す、すいやせんボス」
「まあいい。それでだ」
その黄色の男は周りの謝罪の言葉を受けてから迫り来るパトカー達に目をやった。
「早くずらかるぞ」
「へい」
「それであれを出す」
今度はその目が光った。
「あれをな」
「あれっていいやすと」
「何でか?」
「馬鹿、あれっていったらあれしかねえだろうが」
部下達のとぼけた声にまた怒る彼だった。
「あれだよ。わかったな」
「ああ。まあ」
「一応は」
「わかったらとっととずらかるぞ」
まずは何よりそれであった。
「いいな」
「へい、それじゃあ」
「今は!」
とにかく逃げる三人だった。彼等はそのまま何処かに逃げる。しかしすぐにその黄色のスーツの男が何やら変わった形のロボットに乗って出て来たのだった。
「これで形勢逆転ってわけだ!」
彼はそのロボットのコクピットから叫ぶ。
「さあ、警察はこれで蹴散らしてやるぜ!」
「ドモン!」
レインがそのロボットを見てドモンに叫ぶ。
「あれは」
「わかってる!」
ドモンもすぐにレインのその言葉に頷く。
「ガンダァァァァァァァァァァァァァァァァム!」
ゴッドガンダムを呼ぶ。すぐにそれに乗りパラダイムシティに出た。そのうえでその黄色のスーツの男の前にその巨体を見せたのだった。
「何だ手前はよ」
男はドモンに対して問うた。
「見慣れねえ奴だな」
「俺の名はドモン」
彼はこう男に名乗った。
「ドモン=カッシュだ。覚えておけ」
「ドモン=カッシュ?」
「ガンダムファイターだ」
今度はこのことを彼に告げた。
「これでわかったな」
「ガンダムファイター!?何だそりゃ」
しかし男は首を傾げるばかりだった。
「そんなの見たことも聞いたこともねえな」
「何っ!?」
「当たり前よ、ドモン」
ここでライジングガンダムに乗ったレインも出て来た。
「パラダイムシティは。いえこっちの世界でのガンダムは違うのよ」
「レイン」
「ガンダムマイスター」
彼等のことを話に出してきた。
「彼等はガンダムなのだから」
「そうだったか」
言われてやっと思い出すドモンだった。
「そういえばな」
「そういえばなって」
ドモンの今の言葉に呆れるレインだった。
「全く。相変わらず大切なことは頭に入ってないのね」
「拳だけでいい!」
しかしドモンはこう言うのだった。
「全ては拳で語り合う!だからだ!」
「それならそれでいいけれど」

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