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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百十話 ネゴシエイター
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             第百十話 ネゴシエイター
パラダイムシティに辿り着いたロンド=ベル。しかし彼等は今はその海に身を潜めそのうえで情報収集に専念しているだけであった。
「あ〜〜〜あ」
その中でビルギットが身体を伸ばして大きな欠伸を出していた。
「暇だな」
「あんた今日のトレーニングは?」
「そんなのもうやっちまったさ」
こうアンナマリーに返す。今は娯楽室で漫画を読んでいた。
「暇だからな」
「そうなの」
「何ならもう一回やってもいいぜ」
「だったらプールにでも行ったら?」
アンナマリーは水泳を提案してきた。
「あれもいい運動になるじゃない」
「そうだな。マクロスにでも行ってな」
「ええ」
「それもいいか」
アンナマリーの提案にまんざらでもないようだった。
「そうでないと退屈で仕方ねえぜ」
「私は今はこれがあるけれど」
彼女はテレビゲームに興じていた。
「これがね。結構ね」
「格闘ゲームか?」
「ええ、そうよ」
見れば本当に格闘ゲームをしている。三次元でポリゴンのキャラが画面で動き回っている。
「今はまってるのよ」
「そういうの好きだったのかよ」
「結構若い子がしてるから」
ロンド=ベルはとにかく十代の人間が多い。
「だからね。私もちょっとやってみたら」
「成程な」
ビルギットはこれで話を理解した。
「そういうことかよ」
「あんたもする?」
アンナマリーは彼にも薦めてきた。
「対戦で。どう?」
「ああ、俺はいいさ」
しかし彼はその申し出を断った。
「今はな。漫画でも読んでるさ」
「そうなの」
「ああ。とにかくな」
身体を大きく伸ばした。
「暇だな」
「そうね」
「パラダイムシティに来られたのはいいけれどな」
まずはそれはよし、であった。しかしであったのだ。
「それでも。何もねえのはな」
「ずっと海の底に隠れたままだしね」
「各艦の移動はできるけれどな」
潜水艇によってである。
「それでもな。やっぱりな」
「そうね。暇ね」
彼等はとにかく暇であった。そしてそのパラダイムシティに潜入し情報収集に努めている面々もまた。彼等は彼等で困惑していた。
「おかしいですね」
ジョルジュは街の中の喫茶店で顎に右手を当てて考える顔になっていた。
「この街は」
「そうだね」
彼の言葉にサイシーが頷いた。
「何か。孤立した街なのに」
「これだけ発展してるってのはよ」
ヂボデーも同じものを見ていた。
「どうやってここまで発展してるんだ?」
「エネルギーや食料だけではない」
アルゴも言う。
「その他の様々なものは。どうなっている」
「エネルギーは原子力等、食料は郊外の農園でしたが」
ジョルジュはまた話す。
「ですが。果たしてそれで全てまかなえるかとい
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