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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百七話 綾人の選択
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か」
「そうだ。そして」
話を続ける。
「ラーゼフォンだが」
「復帰しました」
「神名綾人の処分は後だ」
それは後回しにするのだった。
「今はそれよりもだ」
「ラーゼフォンの戦力をですね」
「それは必要だ」
冷静な分析であった。
「だからだ。ここは」
「とりあえずは後回しですか」
「脱走は重罪だがな」
「ですがTERRAの内部のことでもありますので」
「一応功刀司令には話をしておく」
この辺りは実に複雑だった。
「しかしだ。とりあえずはだ」
「わかりました。それでは」
「ラーゼフォンはそのように」
「そして」
さらに言葉を続ける。
「青い血の少女だが」
「ムーリアンのあの彼女ですね」
「彼女は今どうしている?」
スタッフの一人に顔を向けて問う。
「彼女は。どうなっているのか」
「命には別状はありません」
この報告が述べられる。
「とりあえずは」
「そうか。生きているのか」
「そのうえでロンド=ベルで調査が進められています」
「彼等でか」
「その結果待ちです」
「今のところは」
「わかった」
そのことについてもよしとした。
「それもな」
「はい」
「それではだ」
一色はさらに言う。
「今わかっているだけでも今回の作戦に使う」
「今回のですか」
「使えるものは全て使う」
その言葉は強いものだった。
「だからだ。いいな」
「はっ、それでは」
「そのように」
周りのスタッフも彼の言葉に頷くのだった。
「ロンド=ベルからデータを受けます」
「今すぐにでも」
「ロンド=ベルとも連絡を緊密にしていく」
一色はこうも言った。
「そうしてだ。今回の作戦を何としても」
「はい、成功させましょう」
「必ず」
彼等も彼等でこの作戦に賭けていた。そしてこれはロンド=ベルも同じであった。
彼等は今遂に東京ジュピターの前に到着した。そこには既に連邦軍の主力が展開していた。夥しい数の艦艇に航空機、それにモビルスーツがある。
「おいおい、すげえな」
「そうだな」
闘志也の言葉にジュリイが頷く。
「まさに決戦といったところだ」
「ああ」
今度は謙作が頷いた。
「ムーリアンとのな」
「まずは連中か」
闘志也は不敵な笑みを浮かべて述べた。
「ムーリアンが」
「今回の作戦はメインは私達です」
テッサが一同に告げる。既に彼女もトゥアハー=デ=ダナンで出撃している。
「連邦軍はフォローにあたります」
「その方が有り難いね」
アレックスは楽しげに笑って述べた。
「正直なところね」
「そうですね」
彼の言葉にシンルーが頷く。
「その方が私達も満足に戦えます」
「前線の方が思う存分やれる」
ジュゼが言った。
「だから」
「いつも通りにやれるなら」

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