第百六話 ブルーフレンド
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。
「このブルーガーではとてもラーゼフォンを止めることは」
「できないな」
神宮寺も冷静に述べた。
「それはな」
「どうしようかしら」
マリも暗い顔になる。
「このままじゃ。本当にあの娘」
「じゃあ俺が行くよ」
しかしここで声をあげる者がいた。
「丁度近いしな」
「洸君!?」
それは洸だった。
「いいの!?本当に」
「はい、任せて下さい」
遥に対しても答える。
「ラーゼフォンを止めます」
「それでその間にあの娘は俺達が助け出す」
今度は神宮寺が言う。
「それでいいな」
「ええ、御願いするわ」
遥はまた彼等に告げた。
「あの娘を。助けてあげて」
「わかりました。それじゃあ」
ライディーンがすぐに動いた。
そしてすぐにラーゼフォンの正面に立ち。その腕を握って止めたのだった。
「えっ!?ライディーン!?」
「綾人さん、駄目です」
洸はラーゼフォンの動きを止めたうえで彼に言う。
「この人を攻撃しては」
「この人!?」
「そうです」
ドーレムとラーゼフォンの間に完全に入っていた。
「ですから。ここは」
「一体何を言ってるんだ」
戦いの興奮から幾分醒めた綾人は言う。
「この人って」
「洸」
今度はマリが通信を入れてきた。
「救出したわ、無事にね」
「ああ、そうか」
「救出!?誰を」
「朝比奈さんよ」
遥が綾人に対して言う。
「彼女をね」
「朝比奈!?どういうことなんだ?」
「話は後よ。とりあえず戦いは中止よ」
「何がどうなって」
「ドーレムはどうなったの?」
「動きを完全に止めました」
洸は遥に対して継げた。
「彼女は」
「無事!?」
「かなりの傷を負っていますが命に別状はありません」
猿丸が遥に報告する。
「すぐに怪我の手当てにかかりますので」
「そう、よかったわ」
まずは安堵した顔になる遥だった。
「助かるのね」
「朝比奈が。どうして」
「他のドーレムは全て倒したわ」
今度はエルフィから通信が入った。
「とりあえずは。作戦は終了ね」
「そうね」
遥も彼女の言葉に頷く。
「それじゃあ東京ジュピターに向かいつつ」
「撤収ね」
「じゃあ綾人君」
「はい」
「一旦合流して」
綾人に対して言う。
「話はそれからよ」
「わかりました」
こうして彼はまずはロンド=ベルに合流した。そうして浩子に対して詳しい話を聞く。話を聞いた彼は驚愕せざるを得なかった。
「そんな、朝比奈が・・・・・・」
「間違いない」
サコンが驚く彼に対して言う。
「血は青い」
「青い血・・・・・・」
「これでわかるな」
「ええ」
頷くことしかできなかった。
「それは。もう」
「彼女もまたムーリアンだったのよ」
遥もまた綾人に対して語る。
「そし
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