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IS インフィニット・ストラトス〜転生者の想いは復讐とともに…………〜
number-23 the war ended
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前と話すことは二度とないな。」
「…………」
シャルロットは何も言わずに踵を返して旅館の中へ入っていく。
麗矢は立ち上がって、道路の方の石垣の上に再び腰を下ろした。
そして眺める。砂浜を、海原を、そして夕日が沈んで星の明かりが見えるようになった星空を。
「千冬、あんたは俺をどう思う。」
「ただの生徒で弟の護衛を頼んだ、あくまで仕事の間柄といったところだろうか。」
一言交わして二人は星空を眺めた。
言葉はない。
千冬は分かっているのだ麗矢の事情を。
人を殺したことは決して許されることではない。だが、麗矢は暗い世界の中で生きてきた。
街灯もない、月の明かりもない、星の明かりもない真っ暗な世界で生きていたこと。
それを千冬は少しながらも知っているのだ。
千冬から何か言うことはない。
いつの間にかいた束と麗矢と三人で星を眺める。
真ん中に麗矢、右側に千冬、左側に束。
「……ねえ、ちーちゃん。」
「なんだ。」
「れーくんのこと悪く思わないでね。」
そんな会話が麗矢のすぐそばで行われている。
そのことに麗矢は苦笑しながら、星を眺める。
自分のこの腐れ切った心を溶かしてくれるようなあの星々を。
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