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IS インフィニット・ストラトス〜転生者の想いは復讐とともに…………〜
number-23 the war ended
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んだ。」
シャルロット・デュノア。
デュノア社の社長の愛人との間に生まれた子。
そして、母親を誰かに殺された悲劇の少女。
「君が……僕の母さんを殺した。そうでしょ? 麗矢。」
「……さあ? 俺には何の事だかさっぱりわからないが。」
シャルロットがいきなり核心をついてくる。
麗矢は知らないと言い張る。
麗矢の隣で事の顛末を見る千冬。
麗矢とシャルロットは向き合う。
麗矢は地面に腰を下ろしたまま。
シャルロットは立って麗矢を見下すような感じになって。
「…………メテオライト・ウォーゲル。」
シャルロットが数瞬の沈黙ののち呟いた言葉。いや、人の名前。
その言葉に肩をピクッと動かして麗矢は反応した、否、してしまった。
その名前は麗矢にとって聞きなれたものだった。
麗矢が裏で暗躍するときに使っていた偽名。
なぜなら、自分の容姿から東洋人と思われることはなかった。
だから、自然なように西洋系の名前を付けたのだ。
「……やっぱり、麗矢だったんだね……。」
「…………ちっ、ああそうだ。参考までに何故分かったか教えてほしいね。」
「それは……ブレードを持つ時の癖にあったんだ。」
麗矢は頭に疑問符を浮かべた。
何を言われたのか分からなかったのだ。
「同じだったんだよ癖が。
僕の目の前で母さんが殺された時、母さんを殺した人はブレードを完全に握っていなかったんだ。
小指を完全に立てて、薬指を軽く浮かせて、三本の指で握っていた。
そして麗矢も同じ癖を持っていた。あの珍しい癖を。」
麗矢は自分のミスに頭を抱えたくなった。
あの時、完全に恐怖を植え付けたと思っていたから殺す必要はないと思っていた。
だが残っていた。
よほど鮮烈に残っていたのであろうか、シャルロットが直観的に記憶のどこかにとどめておいて、今まで忘れることが出来なかったということだ。
「で、お前はどうするんだ? 俺を殺すか、それとも許してやるか。この二択だな。」
シャルロットは唇を強く噛む。
瞳には恨みがこもっている。
自分の母親を殺した人がのうのうと生きていたことに、そして再び自分の前に顔を出した憎い相手を殺してしまいたいのだろう。
シャルロットは手を強く握りしめた。
そして口を開いた――――
「憎い。確かに憎いよ。殺してしまいたいぐらい憎い。復讐してやろうかって考えていたこともある。
だけど……だけど……!! 殺さない……! でも、許さない……絶対にっ!!」
声が震えている。
必死に自分を抑えているのだろう。
今にも麗矢を殺そうとして飛び掛かろうとしている自分の体を。
「そうか……。じゃあもうお
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