第一章 無印編
第十八話 『聖剣開放!』
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ッサの遺体とともにアースラに無事帰還したようだ。
…一人の少女だけを残して。
その少女、シホさんはジュエルシードを破壊すると言った。
サーチャー越しに聞いていた私はもちろんクロノ達、そしてブリッジでそれを聞いていた全員も無理だと思ったことだろう。
でも、それと同時にシホさんという異世界の少女ならできるのでないかという最後の希望も捨て切れていなかった。
そして機械越しでのサーチャーはシホさんとプレシアとの戦闘の影響で全滅してしまったから現存、私の魔法でのサーチャーしか残っていない。
それでもシホさんの使う術は私達の常識を覆すには十分のものだった。
『そう…これ――宝石剣――は並行に存在する無限に連なる世界に向けて人も通れないほどの小さな孔を穿つだけの道具。
そして空けた孔から並列して存在するここ『時の庭園』から魔力を拝借しているだけ…。
私はあくまで弟子だからそれが今の限界だけど今はそれだけで十分よ!』
と、シホさんが言った時にはブリッジの全員も驚愕の念しかなかったでしょう。
いまだにこちらの技術では解明されていない『並行世界』という代物。
シホさんはそれを完全とは行かずとも行使できる術を持っている。
それだけでシホさんの言葉どおりならば『魔法使い見習い』というのは納得がいく。
だけどそれとは別に私は怖い想像が浮かぶ。
他の並行世界の『時の庭園』から魔力を汲み取っているといったけど、だとすると他の世界でも同じ事象が起きていることになる。
それはつまり、シホさんがこの世界に介入しない世界もあるということで、もしかしたらこちらの完全敗北という無残な結果だけが残った世界もあるかもしれない…。
それを考えるとシホさんの存在はこの世界を救ったということになる。
シホさん本人は謙虚な性格でそんな事を言われても否定すると思うけど、それでもありがとうと言いたい。
だけどその後のプレシア・テスタロッサの行動は思いもしなかった。
あれほどフェイトさんの事を嫌っていたのに、やっぱり心の奥底ではフェイトさんの事を完全に嫌いにはなれなかったのだろう。
…そして話は戻って私のサーチャーだけでシホさんの姿を撮っているけど今すぐにでも助けに行きたい。
だけどここを離れるともう抑えが効かなくなり崩壊は秒読みになってしまうから無理なのだ。
だから本当の意味でシホさんが最後の希望なのだ。
私は精神を集中させながらもサーチャーで観測していたら少し苦悶の表情を見せながらもその手に黄金に輝く綺麗な剣が握られていた。
しかしその剣だけでなにができるのか…という疑問が過ぎったがすぐにその考えすらも忘却に葬り去らされる。
そこには異常が存在していた。
シホさんの構えている剣はもう、そうシホさんの魔力だけでは飽き足らず周囲の魔力すらも…まるで
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