第一章 無印編
第十八話 『聖剣開放!』
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ァンタズム》』。
私一人の力では到底これを振り上げることも不可能…。
だけど今は一人じゃない…!
《イリヤ、いくわよ!》
《ええ、いつでもいいわ。私はシホのすべてをサポートしきってみせる!》
そして聖剣を構えて魔力を込め始める。
しかしやはり私とイリヤの魔術回路を持ってしても魔力が周囲の魔力も一緒に無尽蔵に次々と喰われていく。
だけど決して挫けない! ここまで来てもう後戻りはできない!
世界を救うなんて陳腐な台詞は吐かないけど、みんなの居場所を無くさせはしない!
その想いが届いたらしく聖剣は魔力充填を済ませて神々しい輝きを発する。
《もう、これで後は…!》
《振り下ろすのみ! やっちゃえ、シホ!!》
私は聖剣をジュエルシードに向けて振り上げ渾身の力を込めて、
「《―――約束された………勝利の剣ーーー!!》」
二人して真名解放をして放たれた黄金の極光。
それは文字通り光の線と化し、それは眼前のすべてのものを斬り裂き、焼き払い、飲み込んでいく。
それはジュエルシードと次元震の源も例外なくすべて飲み込み、時の庭園の外側まで貫き奔っていき、極光は虚数空間の彼方まで消えていった。
これで次元震反応は消滅したはず。
だってジュエルシードも粉々に砕け散ったのだから。
聖剣は役目を果たしたのかその手から消えうせた。
そして…
《イリヤ…もう眠りについちゃうんだね》
《うん。でも安心して…。私はいつでもシホと共にあるから…だからそんな泣きそうな顔をしないで》
《そうだね…うん。私、泣かないよ》
《うん! それでこそ私の弟…いや、もう妹ね。ねぇ、シホ…最後に言っておきたい事があるの》
《なに…?》
《とっても申し訳ないんだけど、世界を越えた時に修正が働いてシホの魂、完全に女性に塗りかえられちゃったみたいだから♪》
《……………、えっ!?》
《それだけ。それじゃまたいつか会おうね、お姉ちゃん♪》
《ちょ、ちょっと! イリヤーーーーー!!?》
胸中で叫んだけど、もうイリヤは眠りについてしまったので少し気まずい空気が私の中で流れた。
だけど次第にしてやはり無理が祟ったのか私の体はその場に崩れ落ちた。
装備していた武装も解除されたのだからイリヤの魔力も私の魔力と一緒に一気に枯渇したことを意味する。
なんとか意識をかき集めてアヴァロンを起動して魔術回路の暴走だけは防げたけど私の意識はそこで途絶える。
◆◇―――――――――◇◆
Side リンディ・ハラオウン
現在私は再び発生した次元震を防ぐためにディストーション・シールドを展開してこれ以上の進行を防いでいる。
クロノ達は息を引き取ったプレシア・テスタロッサとアリシア・テスタロ
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