暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
EpilogueZ-B星々煌めく夜天にてお別れをしよう〜Wiedersehen, BELKA〜
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になるのは、ルシリオンさんで最初で最後だから!」
絶対に忘れられない、忘れたくない想い。そんな想いを秘めた状態で他の男の人を好きになったり、結婚したりするなんてありえない。ルシリオンさんが「むぅ。それは困るなぁ。アギトとアイリを未来にまで託したいんだが・・・」唸った。
「え・・・?」
「もう1つ、話しておかなければならないことがあるんだ。シグナム達の事についてだ」
ここまで酷い現実ってあるものなのかな・・・。噂程度だけど知っていた“闇の書”。シグナムさん達がその“闇の書”の一部だったなんて。最愛の人ルシリオンさんを失って、それだけじゃなくてシグナムさんたち家族まで・・・。
「私たちは消えるが、アギトとアイリはこれからもベルカで生きていく。寿命なんてものが無い2人は、エリーゼ達の世代が亡くなってからもだ。そんな2人を、未来に現れるであろうロードと巡り合うまで支える家族が要るんだ。だからエリーゼ。君を利用することになると重々承知しているが、誰かと恋をし、結ばれ、子を成し、一族で2人を未来へ運んで行ってほしい」
「そんなの・・・勝手すぎます・・・!」
「そうだな。勝手すぎるよな。ごめんな・・・本当に」
重い沈黙。アギトとアイリの事は任されたいけど、でもだからってその為に好きでもない人と結婚して、子供なんて作りたくない。そう思う反面、爵位を持つ貴族であるわたしはいつか結婚しないとダメなんだよね。子供に爵位を延々と受け継がせていかないと、アムル領は朽ちることになっちゃう。結局、わたしはルシリオンさんとは違う人と結ばれて、子供を・・・・あ、良い案を思いついちゃった。
「ルシリオンさんのお願い、承りました」
「っ・・・ああ、ありがとう。アギトとアイリをよろしく頼む」
お礼を言っているルシリオンさんだけど、表情は感謝なんてしてない。ルシリオンさんの表情は、自身に対しての怒りや憎しみを募らせている悲しげなものだ。
「ルシリオンさん。わたしの最後のお願い、聴いてください」
「疑問形じゃないんだな。いいよ。何でも聴こう。それが私に出来る今までの恩返しだ」
「言質、取りましたよ。絶対の絶対に聞いてもらいますから?」
そう言っておくことで言い逃れの逃げ道を塞いでおく。ルシリオンさんは「お手柔らかに」と微かにだけど、やっと笑みを浮かべてくれた。わたしの頬・・・だけじゃなくて全身が火照りだして熱くなるのを自覚する。でも、機会はこの今だけ。あと数時間でルシリオンさんもシグナムさん達も居なくなる。だから意を決して、
「すぅぅぅ・・・はぁぁぁ。ルシリオンさん!」
「ああ」
「わたしを抱いてください!」
「ぶふっ!?」
「にゃ゛っ?」
「す、すまない! けど、なっ、はぁっ
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