暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
EpilogueZ-B星々煌めく夜天にてお別れをしよう〜Wiedersehen, BELKA〜
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!?」

唾を吹き出したルシリオンさん。唐突に言ったわたしに非があるのかな・・・? でも引き返せないし、引き返そうとも思わない。もう一度「抱いてください!」告げる。ルシリオンさんは明らかに動揺しながら「待て待て待て待て!」勢いよく首を横に振る。

「待ちませんっ! さっき、何でも聞く、って言ったじゃないですか!」

「それはそうだが! 願いのレベルが高すぎる! 今まで存在してきた2万年の中で最強クラスの願い事だ!」

「それでもちゃんと聞いてもらいます! 女の子にこんなこと言わせたんですから、責任取ってください!」

「えええええ!?」

それから5分くらい押し問答。このままお別れの時間まで逃げられるのはまずい。もう恥じらい云々なんていうのは消え失せて完全に意地になっているわたしは、「お願いですから・・・」泣き落とし作戦。たじろぐルシリオンさんを一気に畳み掛ける。わたしの想いをひたすらに告げる。

「後悔、しないんだな・・・?」

「後悔なんてしません。わたしが望んだことだから」

「ぅぐぐぐ・・・まさかこんな事になるなんて・・・」

やっと折れたくれたルシリオンさん。それが判ると、改めてわたしはこれからルシリオンさんと・・ひゃぁぁぁ!
そういう行為をすると思うと、ボンッと頭が爆発しちゃいそうになる。けど、うん。ルシリオンさんと愛し合うことが、わたしにとってこれからも生きていく糧となると思う。屋敷へと戻る中、「ルシリオンさん。この事、他のみんなには・・・?」尋ねてみる。無言でいると気まずいから。ルシリオンさんは「エリーゼだけにしか言ってない」と答えた。

「じゃあ2人だけの秘密、ですね」

「そうなるか・・・はぁ」

「諦めてくださいよ。男らしくないですよ」

「君は強いな。変な方向にだが・・・」

何度も溜め息を吐いているルシリオンさんのおでこをペチペチ叩く。わたし達人間より高位の存在の“テスタメント”であるルシリオンさんにはかなり失礼だと思うけど。そして、ルシリオンさんに横抱きにされての満天の星空の散歩もついに終わりを迎えた。わたしとアンナの部屋の窓枠に降り立ったルシリオンさん。アンナは居ない、ね。わたしを床に降ろしてくれたルシリオンさんの腕を引いて寝台に向かう。

「シグナム達に思念通話で聴いてみたら、アンナやターニャと一緒に食堂で話をしているようだ」

「そうですか・・・えっと、それじゃあ・・その・・・お願いします」

「本当にいいのか? こんな形で、君は――」

「お願いします。いつか結婚することになるなら、せめて初めてはあなたに・・・」

この一回で子供が出来るとは思えない。だったら子供が出来なくても純潔だけはルシリオンさんに捧げたい。そうしてわたしとルシリオンさん
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