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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
EpilogueZ-A星々煌めく夜天にてお別れをしよう〜Wiedersehen, BELKA〜
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エグリゴリの宣戦布告、ですか・・・!」
「ええ。私がベルカを訪れ、留まる理由だったエグリゴリからの宣戦布告。これが最後の機会でしょう。この機会を無駄にすることなく、確実に全機を救います」
「オーディンさん。僕は前にも言ったと思いますが、エグリゴリを救う――撃破したとして、わざわざベルカを離れなくてもいいではないですか」
「そうですよっ! 別にこのままベルカで生きて行けばいいじゃないですか!」
クラウスとリサの必死の説得だが、「ダメなんだ。私はベルカを去る」と頑なに首を横に振る。オリヴィエ達は目に見えて落ち込んでいて、私は「申し訳ありません」と頭を下げて謝る。ベルカに残るのが嫌じゃないんだ。正直まだエリーゼ達と一緒に居たいとも思う。しかしそれは叶わない願い。叶わないからこそ、私はきっぱりと諦める。だから別れを確実なものとするために挨拶しに来た。振り返りたいと言う思いを切り捨てるために。
「クラウス。頼みがある。エグリゴリとの戦いの後、私は間違いなく無事じゃない。そもそも無事に生き残れるような相手じゃないんだ。高確率で相討ちだろう」
真実は語れない。信頼していないわけじゃないが、どうしてもその気になれない。そう言うと、クラウスは「だ、だったら! だったら僕たちも一緒に!」私個人の戦争に首を突っ込もうとし始めた。もちろん「この前は断られましたけど、私も戦います!」オリヴィエもそう。リサも口を開きそうだったため、「ダメだ!・・・頼む、聴いてくれ」と遮る。
「エグリゴリ戦後、私は勝っても負けてもこれまで通りの生活は出来ない。だからクラウスには、私たちグラオベン・オルデンが居ずともこれまでと変わらず、アムルを気に掛けてあげてほしい」
「当たり前です! たとえあなた方グラオベン・オルデンが居なくなったとしても、シュトゥラの国民を守るのは当然のことですから!・・・え?・・・グラオベン・オルデン?」
クラウスは意味が理解できないと言った風に興奮状態から冷め、「どういうことですか?」代わりにオリヴィエが私に尋ねた。私は必要なことだと思い、“夜天の書”――いや、“闇の書”の事を話すべく口を開く。
「シグナム、ヴィータ、シャマル、ザフィーラ、シュリエルリート。彼女たちの存在と私の存在は同調しているのです。私が死ねば、彼女たちも一緒に。その理由として、彼女たちは闇の書の守護騎士ヴォルケンリッターだからです」
「「「闇の書!?」」」
やはり知っていたようだ。オリヴィエが「まさかオーディン先生が闇の書の主で、シグナムさん達が守護騎士だったなんて・・!」と驚愕した。クラウスはもちろんだが、リサは特に驚きを見せていた。好敵手と見ていたシグナムが人間ではなく、ベルカで恐れられる“闇の書”の守護騎士だったのだから。
「
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