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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
EpilogueZ-A星々煌めく夜天にてお別れをしよう〜Wiedersehen, BELKA〜
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話したんだろう。案の定、再会しての第一声は挨拶ではなく、やはり・・・・。
「ベルカを離れるとは本当の事なんですかっ!?」
「嘘ですよね!? そうですよね!? ああ、やっぱりそうなんだぁ、ってどっち!?」
「とりあえずリサは落ち着け。オリヴィエ王女殿下も目が怖いですし顔が近いです」
オリヴィエは興奮状態から私に詰め寄り過ぎた事への羞恥で一気に顔を赤くして「すみません」後退してくれた。そしてリサも何度か深呼吸して落ち着きを取り戻してくれたようだ。さぁ、話をしようと言うところで、
「オーディンさんっ!」
今度はクラウスが駆け寄って来た。彼の表情もまたえらい剣幕で、オリヴィエとリサが、自分たちもあのような剣幕だったのかと恥ずかしがっていた。息も絶え絶えなクラウスにも落ち着くよう言い、息を整えたクラウスもまた「ベルカを離れるとは嘘ですよね?」と訊いてきた。私は首を横に振り、昨夜の“堕天使エグリゴリ”から宣戦布告されたことを話した。
?―?―?―?回想だ?―?―?―?
「神器王。約束の時は来た」
そう短く宣戦布告をした。意識をすぐに戦闘モードへと切り替える。だが、すぐにハッとして眼下に在るアムルの街を、ターニャの屋敷を見下ろす。ここで戦闘をすれば、間違いなくアムルという街が丸ごと消し飛んでしまう。それだけは何としても避けなければ。場所を移すと提案してみるか? いや、ダメだ。そんな提案を呑むわけがない。ならば・・・・
(創生結界を展開するか・・・)
“エグリゴリ”を相手に出し惜しみするのは自殺行為。ならば!
「第二級粛清執行け――」
「待て。今すぐ戦うわけではない。お前にも別れを言いたい者どもが居るだろう? 明日一日、最期の日常を楽しむといい。そして別れに悲しめ、生への終局に哀しめ」
「っ・・・!」
バンヘルドにそう言われ、滾っていた戦闘意識が妙に治まり、かえって頭が冴えてしまった。みんなとの別れをすぐ目の前に突き付けられたことでだ。つい先ほどまで覚悟していたじゃないか。
「明後日。時は0300。場所は・・・クテシフォン砂漠。そこで我らの運命に決着をつけよう」
一方的に決めつけられたが、別にどこで戦おうと問題が無いため文句はない。時間も午前3時。人が寝静まっている時間帯だ。クテシフォン砂漠というのもベルカ最大のものだ。人の居る国に被害を出すことはない。炎熱系のバンヘルドが相手になると言うのなら、本音を言えば海や川の近くが良かったが、まあいい。
「いいだろう。明後日、お前たち全機、救ってやる」
「救う? 笑わせる。完全破壊の間違いだろう?」
バンヘルドはそう言い放って、漆黒の闇へと飛び去って行った。
?―?―?―?回想終わりだ?―?―?―?
「
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