第4巻
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け入れたこの場全体を統括し指揮する指揮官は『そんなバカな作戦が!?』と最初に思ったが『いやまて、あの人なら戦場に一人だけ残しても生き残れんじゃね? つーかあの人だけで充分じゃね?』とアスカが参戦してからアスカ無双を見続けてきたため思い直し提案を受け入れ賭けにでた。
彼はアスカの異常な力量のせいで色々と感覚が麻痺しているのかもしれない。
結果、指揮官の彼は賭けに勝ち撤退に成功する。
そんな訳でアスカは船隊が充分に戦線を下がるのをまだかまだかと待ち続けた為に苛立っていた。が、やっと安全に撤退できる距離まで下がったのを見て苛立ちがなくなっていくのを感じる。
― やっとか……
待ってましたと言わんばかりにニヤリと口をつり上げる。これで自分も撤退できると安生したからじゃない、これでやっとまともに暴れまわれるからだ。
あれだけ連合兵士たちを斬り捨てては無双していたというのに、まだ暴れ足りないご様子。
それはしょうがない。
本気を出せば一国を堕とせるどころか地図を書き替えなければならないほどの力を持っているのだ。
なのに軍の作戦に付き合い合わせて戦ってきた、そりゃあフラストレーションが溜まる溜まる。
ぶっちゃければ一つの戦場に彼一人だけ居れば圧勝しちゃうので、彼を運ぶ足だけあれば充分だったりする。
― さて、暴れるとしよう。
次の瞬間、アスカの身体が雷によって包まれその場から消えた。その瞬間を見た連合兵たちは呆気にとられるが、実際に消えた訳ではなく真上に跳躍しただけ。
上に跳び一気に浮遊術で船艦が飛ぶ高さまで飛び上がる。ポーチから三ツ又に別れた刃を持つ術式が書かれたクナイの束を二つ取りだし、回転しながら戦場全体に行き渡るようばらまいた。
ついでと言わんばかりに須佐能乎を右腕二本に頭だけを発動して、二本の須佐能乎の右腕で三つの勾玉が輪で纏まった物を艦隊目掛けて次々に投擲していく。
須佐能乎を発動している状態で使える遠距離攻撃方の八坂ノ勾玉だ。八坂ノ勾玉は船艦に直撃しては魔力防壁を貫き本体を貫通し地に堕としていく。
その状況を見て連合兵たちは逃げ出しはじめる。
もう手柄や名をあげるとかそんなことはどうでもいい兎に角、自分の命が最優先。だが、何故か逃げ出した先には先程まで空中で船艦を堕としていたアスカの姿が。逃がさんとばかりに雷を身体に纏ったアスカは首切り包丁を右肩に担ぎ道を遮るよう立ちはだかる。
よく見れば30人もの首切り包丁を持たないアスカが場を連合兵士たちを囲むように同じ状態で仁王立ちしている。
当然本人ではなく多重木遁分身で作り出した分身体たちだ。
アスカの身体を覆っているのは雷の性質変化による肉
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