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茨の王冠を抱く偽りの王
16.途絶えた道
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口付近にいたシオンが親衛隊に捕われている。

「これで終わりだね、壊」

集はハサミをこちらに向け、迫ってくる。

「そのヴォイドを地面に置くんだ」

集の言われるがままに俺はチェンソーを床に置く。

「あと、もう一つのヴォイドを取り出して床に置くんだ」

言われるがまま、処刑剣を取り出して床に置く。

「これで君はヴォイドを使えない」

集はハサミを開き俺の首を挟む。

「君は生かしておけば脅威になりかねないし、ここまでの反逆を起こして生かしておけばみんなに示しがつかない。........ゴメンね.......壊」

.........これで俺も終わりか

「王様!!」

シオンが叫び親衛隊をはねのけこちらに迫ってくる。

「.......シオン」

まだ死ねない!!

後ろに下がり、ハサミを首から外し床の処刑剣を手に取り、ハサミとぶつかる。

「やっぱ、まだ死ねねぇや」

集は後ろに飛び、下がる。

「シオン!!」

「王様!!」

シオンが俺に飛び込んでくる。

「状況が元に戻っただけのこと......やれ!!親衛隊!!」

体育館の中央にいる俺たちが親衛隊が囲む。

「これは逃げた方がいいな、シオン」

「そうだね、王様」

右腕が光る。
さらなるヴォイドの出現だ。

光の中から現れたヴォイドは..........金色の杯

親衛隊はヴォイドを警戒したが出てきたヴォイドが杯だったため、再びこちらに向かってくる。

この杯が俺たちのピンチを救うヴォイドなら力をかせよ!!!

すると杯から何かが飛び出してきた。
それは銀色に輝く虫だ。
バッタのような姿の虫が大量に杯から飛び出てくる。

どうやらこのヴォイドは杯から虫を出現させるヴォイドのようだ。
大量に飛び出した虫はあっという間に俺たちを包み込み姿をくらませる。

「これなら行ける!!」

シオンと体育館から出ようすると後ろから誰かの気配を感じた。
それは俺ではなく、シオンを狙っている。

「シオン!!」

「えっ?」

大量の虫の中から現れたのは鎌。
その鎌は完全にシオンに向かっている。

間に合え!!!

グシャ!!

謎の音とともに血が噴き出した。
それは聖骸布を使った時のように地面に鮮血が飛び散る。
それとともに何かが地面に落ちる。

それは細くて棒の様なものだ。
それは真っ赤に染まっている。

「あぁっぁぁ!!!」

次の瞬間、俺の左腕に激痛が走る。
それは今までに体験したことのないくらいの激痛が走る。

「うっっっ!!いっ、行く.....ぞ。し、シオ....ン」

「でも.....王様!!.......
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