16.途絶えた道
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!」
シオンはそう言いながら俺の右手を掴み、胸の前まで持ってきて俺と目を合わせる。
その瞬間、シオンの胸が光る。
「王様が思う......この状況で必要なヴォイドを思い浮かべて」
この状況で必要なヴォイド.......
「それじゃあ、使うよ......君の心!!!」
シオンの胸に手を突っ込む。
そこから出てきたヴォイドは........銀色の二輪車......バイクが現れた。
「それじゃあ、行こっか、王様!!」
「おう!!飛ばされないようにしっかり掴まってろよ、シオン!!」
俺とシオンはバイクにまたがり体育館へ向かい全速でバイクを走らせた。
体育館の壁を破壊して体育館に侵入するとそこには......体育館の二階席に集と八尋......そして階段に倒れこむアルゴ。
「集!!お前自分がなにしてるのかわかってんのか!?」
「君たちこそ自分たちがなにをやってるのかわかってるの?僕に逆らえばどうなるか.....」
「だから何だってんだよ!!俺はお前をぶん殴りに来ただけだ!!とっとと降りこいよ、集!!」
「.......八尋」
集は八尋のヴォイド......ハサミを取り出し二階から飛び降りてくる。
普通なら骨折してもおかしくない距離だが、ヴォイドを取り出した者の身体能力は飛躍的に上昇する。
「それじゃあ、決着をつけようか、壊」
「俺はお前を殴りに来ただけだ。決着なんてつける気なんてねぇよ」
右腕が光る。
光が出る時はいつも決まって新たなるヴォイドの出現の時だ。
新たに現れたヴォイドは.......巨大なチェンソー。銀色ベースに紫色に光るチェンソー。刃は両側についており見た目からして切れ味は良さそうだ。
集がこちらに向かい走り、ハサミの刃を俺に突き刺すように出す。
八尋のヴォイドは命を断つヴォイド。
ハサミをチェンソーで防いだのち、薙ぎ払う。
集は後ろ飛び避ける。
「僕がここで死ねば東京から出ることは不可能になる。それでも僕に逆らうの」
「知ったこっちゃねぇよ。第一、俺とお前のヴォイドを合わせればあの程度のゴースト部隊倒せないわけないだろ」
「それも出来たかも知れないけど、でも........祭は死んだんだ!!!」
集が叫ぶ!!
「それなら、何で、祭が死んだ時、僕たちの前に来てくれなかったんだ!!!なんで、勝手に壊も出て行ったんだよ!!!結果として颯太たちが来たから壊のせいにはならなかっただけで、颯太たちが来なかったら君が祭を殺してたんじゃないか!!!」
集の叫びに俺は言い返す言葉がない。
そうだ、颯太たちが来なければ俺が祭を殺してたかもしれない。
「王様!!」
体育館の入
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