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IS インフィニット・ストラトス〜転生者の想いは復讐とともに…………〜
number-22 battle for the second time
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も砲身が長く、口径も大きい。
黒で塗り固められている《バルフィニカス》の射程距離はおよそ7000メートル。
今いる距離から余裕で届く。


『一夏、今から撃つから離れてくれ。』
『へ? 撃つってどうゆう――――!!』


一夏の言葉は続くことはなかった。
なぜなら遠くからでも見えるほど大きく、黒くて禍々しい球形の何かが福音に向かって撃たれていたのだ。
その球形の何かは四つに分裂して、十六個に分裂した。
十六個のそれは福音の逃げ場を埋め尽くすように散らばり殺到する。


麗矢が撃ったチャージショットは福音にほとんど当たらなかった。
福音は上に隙間を見つけて逃げていた。
だが、それを麗矢は見逃さない。
避けて次の攻撃行動に移る前に福音に接近していた。


《バルフィニカス》を《スラッシャー》に変えていた麗矢はすぐさま斬りかかる。
振り切る前に福音は逃げたが軽く胸部装甲を斬りつけることが出来た。
今ならあのスピードについていけると確信した麗矢。
しかし、決め手に欠けるため一夏に頼む。


――――とどめは任せた。


エネルギーウィングから放たれる砲撃に注意しながら、二人は接近していく。
攻撃の手を休めることの無い様に交互に攻撃を仕掛ける。
一夏がひたすら近づいて斬りつける。
麗矢が距離を取り、遠距離から銃弾を放つ。


「一夏ぁ!!」


不意に箒の声が響いた。
目でこちらを伺ってくる一夏に言ってやれと指をクイッてやって伝える。
頷くことで了承の意を伝えた一夏と入れ替わる。


両手に《スラッシャー》を持って、いつか見せたように華麗に舞うように戦い始めた麗矢。
華麗なのだが、雄々しく力を全身で伝えているような感覚に陥る。
周りが遅くなったように見え、麗矢と福音だけの世界になった。
視界には福音しかいない。
だが、いくら二人だけの世界のように見えても冷静さは失わない。


「麗矢ぁ!!」


一夏が麗矢の名を呼ぶ。
それに応えるようなことはしないが意図は分かった。
あいつの準備が終わったんだ。


そして麗矢が何度切ったか覚えていないが、エネルギーウィングを切り裂いた。
再生する前に速く――――


「やれぇぇ!! 一夏ぁぁ!!」


麗矢が大声を出して叫んだ。
答えるように一夏が叫んで、福音に突っこんでいく。
新たに二次移行して手に入れた《雪羅》が福音を切り裂いた。
絶対防御が働いた福音は、今までの戦いで蓄積されたダメージがここにきて一気に来た。
エネルギーを削り切って機体が粒子となって消えていく。
乗っていた操縦者が落ちるが、麗矢が受け止めた。


終わったのだ。
いつの間にか辺りは赤く染まり、見ると夕日が沈むと
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