約束
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ンは自分のギルドのところに行った。それを見送ったユキはゲツガを探し始めた。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「ヒースクリフ」
転移門と結構離れたところで見つけた。
「やあ、ゲツガ君。君にちょうど二人の時に聞きたいことがあったんだ」
そう言って、家と家の間の細い道に入る。そして人にあまり見られないところまで来ると振り返り話し始めた。
「君に一つ聞きたいことがある」
「何だ」
「君は何かスキルじゃない、何か別のものを持っているんじゃないのか?君が三十三層から使ってたものだよ。ここ最近は使ってないが、あれはなんなんだ?」
「……人のスキルを詮索するのは禁止じゃなかったのか?」
そう言うとヒースクリフは、すこし不機嫌そうな顔になる。
「まあ、禁止だが気になるんだよ、あの力。あれは何だ。ユニークスキルではないだろう?」
「……」
「だんまりか」
そう言うとヒースクリフはゲツガの横を通って細い道を出て行った。その時、謎の言葉を呟いていた。
「彼のナーヴギアに何かがあるのか……」
とても小さく、聞こえないと思ったのだろうがゲツガはしっかりと聞き取っていた。
「……どういうことだ……お前がまさかあいつじゃないだろうな……」
ゲツガは思考の海に入ろうと頭を回転させようとした時
「ゲツガ君、こんなトコにいたんだ。もう一時の少し前だから集ろ」
後ろからユキに話しかけられた。
「ああ」
思考を中断し、細い道を出てユキの隣に来る。
「なんか、そこであったの?団長がそこから出てくるのが見えたけど?」
「いや、なんでもない」
「あっ、そうそう。団長が言い忘れたらしくて、ちょっと君も士気を挙げるために前に出て何か宣誓してくれって。それと、クラインさんとエギルさんから、無理するなって」
「あの野郎、さっき言えばよかったじゃねえか。つうか、あいつらも人の心配なんかしないで自分の心配しろつうの。というより、何であいつは俺を指名して来るんだ?」
「さあ?でも、ゲツガ君の一種のカリスマ性を感じてるんじゃない?」
「俺にそんなのあるか?どちらかというと一匹狼的な感じのほうが……」
「そんなことないよ。ゲツガ君、案外人望があるんだよ。助けられたパーティーや人がたくさんいるんだから」
そう言ってユキはゲツガを見てくる。本当に人望があるのかな、と思うゲツガは前例のようなやつが多いような気がして頭を抱える。
そして、集合地点に着くと、ヒースクリフの話が終わっていたらしく、ゲツガの方に視線が一斉に向く。それに少しびっくりするが、俺が話すことをヒースクリフが言ったからだろう。
「えっ
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