第百五話 五色の絆、金色の勇気
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た。
「なっ、まさかあの姫さんが」
「ゴライオンの戦士に!?」
「なれたのか?」
今そのことを感じているロンド=ベルの戦士達だった。
「まさか。そんな」
「あの姫さんが」
「ゴライオンの戦士に」
「いや、そのまさかだ」
これに応えたのは黄金だった。
「姫さんはなれたんだよ、ゴライオンの戦士にな」
「心が通い合ったんだな」
このことを最初にわかったのは弾児だった。
「姫さんとゴライオンが」
「ああ、間違いない」
弾児が彼の言葉に頷く。
「これはな」
「よし、それならだ!」
弾児の話を聞いて満面の笑みで頷く黄金だった。
「ゴライオンはまた戦えるんだ!姫さん!」
「はい!」
「頼むぜ!」
ファーラに対して声をかける。
「ゴライオンの戦士としてな!」
「わかりました!私もこれで!」
ファーラもまた黄金の言葉に対して返す。
「ゴライオンの戦士に!」
「ああ!」
こうして今五人目の戦士が再び加わった。それによりあらたな力を得たゴライオンは見事復活した。最早先程までの苦境はなかった。
「やるぜ!」
「うん!」
「また五人で!」
「戦うぞ!」
黄金の言葉に錫石、青銅、黒銅が応える。
そして剣を振るい天使達を薙ぎ倒していく。そうして瞬く間に周りの天使達を倒し終えたのだった。
戦いはゴライオンの復活を転換点としてロンド=ベル優勢になった。勢いに乗った彼等はそのまま天使達を退け勝利を収めた。彼等は見事復活を果たしたのだった。
「やったな」
「ああ」
弾児が黄金に対して応える。
「姫さんがな」
「その通りだ」
彼もまたそのことがよくわかっていた。
「あの姫さんが。本当に」
「全くだぜ」
「やってくれた」
言葉は笑っていた。
「全くな」
「それでどうするんだ?」
弾児はまた黄金に対して問うた。
「これから。やっぱり」
「ああ、そうする」
こう弾児に返した。
「五人だ」
「そうか」
「俺達は五人で戦う」
これが彼の考えだった。
「ゴライオンは五人で戦うものだからな」
「そうか。それならやっぱり」
「姫さんは戦士だ」
このことをあえて言った。
「ゴライオンのな」
「そうだな。ゴライオンのな」
「そうさ。いいよな、姫さん」
「はい」
ファーラには異論はなかった。
「御願いします。是非」
「わかったぜ。よし、皆!」
あらためて他のゴライオンのメンバーに対して声をかける。
「これからは姫さんも俺達の仲間だ、いいな!」
「ああ、勿論だよ!」
「一緒にな!」
「戦うぞ!」
彼等にも最早異存はなかった。こうしてファーラは完全にゴライオンの戦士の一人となったのだった。新生ゴライオン誕生の瞬間であった。
ゴライオンの新生を迎えた彼等はまた日本に向かうことになっ
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