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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百五話 五色の絆、金色の勇気
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「それでもです」
テッサは言うのだった。
「数があまりにも」
「むう、それでは」
「このままでは」
「そうです。防ぎきれません」
テッサの声が険しいものになっていた。
「ですが今これ以上の戦力をゴライオンに回すことも」
「はい、そうです」
「困難です」
天使達はゴライオンにだけ向かっているのではなかったのだ。他の面々にも攻撃を仕掛けてきているのだ。まるで雲霞の如きであった。
「このままではとても」
「ではここはどうされれば」
「宜しいのですか?」
「ゴライオンに期待するしかありません」
テッサの言葉は覚悟を決めたものだった。
「彼等に」
「ですが姫様、それでは」
「四人では」
「いえ、五人です」
しかしテッサはここで言い切った。
「彼等五人が。やってくれます」
「ですか」
「そうなればいいのですが」
「そうしなければなりません」
テッサの声ははっきりしたものになった。
「彼等で」
その言葉の間にも天使達はゴライオンに襲い掛かる。とりあえず合体はして五体にはなっていた。しかしそれでもであった。
「くっ、駄目だ!」
「この数じゃ!」
黄金と錫石が思わず叫んだ。剣で天使達を斬りながら。
「くっ、せめて」
「銀がいれば」
黒銅と青銅はつい言ってしまった。
「しかし今は」
「とても」
「ちょっと待ってよ」
その二人に錫石が言う。
「そうだ。それは」
「あ、ああ。そうだったな」
「今は」
黄金にも言われそれに気付いた二人だった。
「済まない、忘れていた」
「今の言葉は」
「いえ」
しかしファーラは今の言葉にも特に感情を荒立てることはなかった。
「ですが。このままでは」
「いや、大丈夫だ」
そのファーラに対しても言う黄金だった。
「俺達がいる。だから」
「黄金さん・・・・・・」
「生き抜いてやる!戦い抜いてやる!」
彼はまた叫んだ。
「何があってもな!」
叫びながら剣を振るって敵を屠っていく。既に斬り倒した敵はかなりの数になっている。しかしそれでも天使の数はあまりにも多かった。
次第に周囲を囲まれそのうえでダメージを受けていく。これで遂に。
「くっ!」
「なっ!」
「ゴライオンが!」
ゴライオンが遂に片膝をついてしまったのだった。
「くっ、俺が行く!」
「ああ、行くぞ!」
弾児の言葉に楯人が続いた。ダルタニアスだった。
「何があってもな!」
「ここはゴライオンの為にも!」
「いや、残念だがそれは無理だ」
しかしその二人を止めたのはナタルだった。
「二人共。ダルタニアスは」
「おい、何でだよ!」
「俺達なら何時でも!」
「そのエリアからダルタニアスを外せない!」
これがナタルの言葉だった。
「外せばその戦線から」
「ちっ、どうして
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