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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百四話 さらば銀
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った。
「うおおおおおおおおおおおーーーーーーーっ!」
敵の真っ只中に入りそのうえで縦横無尽に斬り回す。
「いいか、黄金!」
「ああ!」
「一切手は抜くな!」
「わかってる!」
最早彼も覚悟を決めていた。そして銀の心を受け取っていた。
「何があってもな!」
「さもないと死ぬぞ」
銀はこうまで言った。
「敵は手強い」
「ああ」
「ここで俺達が負ければ後がない」
西にいるのは彼等だけだ。それで敗れればどうなるのかは言うまでもなかった。
「だからだ。手を抜くな」
「うおおおおおおおおおおおっ!」
ゴライオンは遮二無二剣を振り回して戦う。その間にロンド=ベルの面々は三方の敵を倒していく。シンクラインは後方の海から彼等を見ていた。
海の中に戦艦を置いてそこから見ているのであった。
「ふむ」
ゴライオンの戦いを見てほくそ笑んでいた。
「いい具合に進んでいるな」
「いい具合ですか」
「そうだ。見よ」
周りの部下達にゴライオンを見るように告げた。
「動きが鈍いな」
「確かに」
「普段と比べて」
「だからだ」
こう告げるのであった。
「先の戦いでの攻撃が効いている」
「そうですね」
「それでは」
「そうだ。これはいけるぞ」
ほくそ笑んでいるのが会心の笑みになった。
「これはな」
「ではこのままゴライオンに攻撃を続けるのですね」
「このまま」
「そうだ。このまま続ける」
また言うシンクラインだった。
「このままな。そうしてダメージを与えていき」
「そして敵を倒すのですね」
「その通りだ。いいな」
「はっ、それでは」
「そのように」
「まずはゴライオンを倒す」
シンクラインのその考えは変わらなかった。
「そのうえでだ。ロンド=ベルをゆっくりと料理する」
「ゴライオンを倒したうえでですね」
「そのうえで」
「ゴライオンがなければロンド=ベルの戦力はそれだけ落ちる」
これはその通りであった。
「そしてだ。そこに付け込み」
「ロンド=ベルも倒していくと」
「そのゴライオンには弱点もある」
今度はゴライオンの弱点にも言及した。
「ゴライオンは五人で戦うものだな」
「はい」
「その通りです」
「五人揃ってその力を完全に発揮する」
そのことも把握しているシンクラインだった。
「それならばだ」
「ゴライオンを倒すには」
「一人だけ倒せばいい」
これが答えであった。
「一人をな。つまりはだ」
「ロンド=ベルを倒すにはゴライオンを」
「そのうちの一人を」
「たった一人いなくなればそれでいいのだ」
シンクラインの考えの核心だった。彼はロンド=ベル全体を倒す為にあえてゴライオンだけを狙ったのだ。例えどのような犠牲を払おうともである。
「ならばだ。いいな」
「はっ
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