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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百三話 皇太子シンクライン
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ていくのだった。
ゴライオンの傷はさらに深くなっていく。しかしそれでも戦場に立っていた。だがそれでも限界が近付いてきていた。倒れるのは最早時間の問題だった。
「いい感じだ」
シンクラインは一人密かに笑っていた。
「この調子でだ。倒すぞ」
「はい、わかりました」
「それでは」
「犠牲は大きいな」
見ればその通りだった。この戦いに投入したガルラ帝国の軍は既に七割以上の損害を出してしまっていたのだった。
「しかしだ」
「まずはゴライオンですか」
「そうだ」
彼は言うのだった。
「何があってもな」
「損害が八割を超えました」
また報告があがった。
「周りからの攻撃がかなりのものです」
「ロンド=ベル。やはり」
「奴等も手強いのは確かだ」
シンクラインもそれはわかっていた。
「しかしだ」
「しかし?」
「ゴライオンを倒せばそれだけ戦力が減る」
彼は言うのだった。
「それだけな」
「左様ですか」
「その為に死ね」
またこうしたことを平然と言ってみせてきた。
「貴様等はな」
「・・・・・・・・・」
「言っておく」
その惨い言葉は続く。
「退く者は撃つ」
こう言うのである。
「私がな。わかったな」
「・・・・・・わかりました」
「それは」
彼等も頷くしかなかったのだった。かくして攻撃はさらに続けられる。
ゴライオンは今にも撃墜されそうだ。しかしであった。
「まだだ、まだだ!」
「そうだ!俺達はまだ」
「立っている!」
満身創痍になりながらもであった。
「この程度で!」
「倒れてたまるか!」
「死なない!」
そして言う。
「倒れもしない!」
剣も振るい敵を倒しつつ。立ち続けている。ロンド=ベルの仲間達もそれを見て必死にガルラ帝国の軍勢に攻撃を浴びせるのだった。
「くっ、減らせ!」
「一機でもだ!」
こう言い合いながら。
「とにかく敵の数を減らせ!」
「ゴライオンを援護しろ!」
「わかってる!」
「喰らえ!」
総攻撃が続く。ガルラ帝国の損害は増す一方だ。しかしであった。
ガルラ帝国軍は殆ど特攻になっていた。そのまま攻撃を浴びせる。ゴライオンも遂に右の膝をついた。いよいよ駄目かと思われた。
しかしここでアムロが吠えた。
「やらせるかっ!」
吠えると共にフィンファンネルを放ち。
それでゴライオンの前の敵を一掃した。それが最後の合図となった。
「よし、今だ!」
「今こそ!」
ロンド=ベルはガルラ帝国の最後の軍に向かって総攻撃を開始したのであった。
その最後の攻撃で遂に彼等はその軍を消滅させた。文字通りの消滅だった。
「終わった・・・・・・」
「何とか・・・・・・」
皆まずは安堵したのだった。
「ゴライオンは?」
「それで無事なのか?」
「あ、あ
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