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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百三話 皇太子シンクライン
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「そろそろ出てくれてもいいものだがな」
勝手にこんなことさえ言う。
「気が利かん奴等だ」
「向こうには向こうの都合があるのだろう」
ブンドルはこう言うのだった。
「我等には我等の都合があるようにだ」
「だからよいというのか」
「来た相手とだけ戦うのみだ」
ブンドルの考えはこうであった。
「それも美しくな」
「そういえば今回は御主好みの戦いはあったのか?」
「さて、それはどうかな」
カットナルの今の問いには微妙な返答だった。
「そう言われるとな」
「ないのか」
「グラヴィオンは美しい」
これはブンドルも認める。
「そしてあのラーゼフォンも美しいが」
「美しい戦いはないということか」
「特にあのガルラ帝国だ」
ここでブンドルの顔が曇った。
「あの者達だが」
「どうだというのだ?」
「かなり卑劣な者達らしいな」
こう言うのであった。
「どうやらな」
「ふむ、それはな」
「どうやらそうらしいな」
カットナルもケルナグールもその言葉に応えて頷くのだった。
「全宇宙の者を奴隷化か」
「今時そんなことをする連中がいるとはな」
「他者を奴隷として酷使し己がのみ栄華を極める」
ブンドルは言う。
「それはまさに」
「ふむ」
「何だというのだ?」
「醜悪だ」
いつもと正反対の言葉であった。
「全く以ってな」
「その通りだな」
「確かにな」
これについては彼等も全く同じ意見であった。だからこそブンドルの今の言葉に頷くのであった。
「それはな」
「わしも奴隷なぞは好かんな」
「我々はあくまで己の力で戦う」
ブンドルは言う。
「あくまで相手とだけな」
「それでどうして奴隷なぞ」
「全くだ」
「一つ言っておく」
ここでブンドルの態度があらたまった。
「私はああした醜さは嫌いだ」
「それはわしもだぞ」
「わしもだ。珍しく三人気が合ったな」
「ガルラ帝国には容赦しない」
それを今はっきりと宣言したのだった。
「何があろうともな」
「うむ、そうだな」
「そうしようぞ」
三人で言い合うのだった。その時ミネバは怪訝な顔をグワダンの艦橋で見せていた。
「ハマーン」
「はい、ミネバ様」
いつものようにミナバを護るようにしてその傍にいるハマーンがミネバの言葉に応えた。
「何か嫌な気配がするけれど」
「ミネバ様も感じておられるのですね」
「じゃあハマーンも」
「はい。何者かが来ます」
こうミネバに応えたのだった。
「よからぬ意志を持った者が」
「だとしたら何者かしら」
ミネバが次に考えたのはこのことだった。
「今度やって来るのは」
「天使達ともゼラバイアとも違います」
ハマーンは言った。
「ドーレムか。それとも」
「ガルラ帝国!?」
「ドーレムの感触ではあ
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