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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百二話 黒い翼の少女
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えずそのグローブは外したのだった。
「とにかくだ。その塔に行くか」
「それならここからだよ」
斗牙が先を指差す。
「警護のメイド達には気をつけてね」
「そんなのまでいるのかよ」
ジュドーがそれを聞いて呆れた声を出した。
「全く。何で城なんだ」
「おかしいかな」
「まあかなりね」
キラもこう言うしかなかった。
「普通はないと思うよ」
「そうなんだ」
「そうなんだじゃないわよね」
「そうよね」
ルナマリアとメイリンも言う。
「このお城ってやっぱり」
「かなり変よ」
「僕はそうは思わないけれど」
まだ言う斗牙だった。
「別に」
「滅茶苦茶変だよな」
「なあ」
「どう見てもどう考えても」
これが皆の意見であった。
「まあとにかくね」
「今はだ」
「その部屋を」
とにかく話を戻す一同だった。
「探して行って」
「中に誰がいるのか」
「そういうことね」
「よし、じゃあ急ぐぜ」
エイジが皆に声をかけた。
「こっちにな」
「了解」
「それじゃあ」
こうして皆その部屋に向かうのだった。そしてその塔に入りさらに登り部屋の扉を開けた。するとその部屋にいたのは。
白いフェレットだった。彼等の顔をぽつんと見ていた。
「イタチだよな」
「フェレットだよ、シン」
キラがシンに答える。
「これって」
「ああ、そういやそうか」
「って幾ら何でもイタチはないでしょ」
ルナマリアがそんなシンに呆れた声で述べる。
「それは」
「悪い悪い」
「確かにイタチの仲間だけれどね」
「これはフェレットだ」
レイがクールに言う。
「しかし。毛並みのいいフェレットだな」
「そうだね」
キラが彼の言葉に頷く。
「白い毛がさらさらとしてて」
「こりゃ随分いいもん食ってんな」
ジュドーはこう言うのだった。
「流石はこの城にいるだけはあるな」
「それはいいけれどよ」
シンはここでまた顔を顰めさせた。
「何かここにいるのはそのフェレットだけなのか?」
「いや、多分違うぜ」
ディアッカが彼に述べた。
「こりゃな」
「っていうと?」
「ほら、見ろよ」
ディアッカは今度は一緒にいる面々全員に声をかけたのだった。
「あそこをな」
「あそこ!?」
「あっ!?」
「あんたは」
ここで皆部屋にいる少女に気付いたのだった。薄紫の、白に近い髪のまだ幼い顔の少女だった。その彼女が部屋にいるのだった。
「誰なんだ?一体」
「あんたは」
「リィルです」
少女はこう名乗ってきた。
「私は。リィルです」
「リィル!?」
「じゃああんたが」
「はい。私がグラヴィオンの六人目のパイロットです」
こうして最後のメンバーもわかった。しかしこれはまたここで一つの話をはじめることになったのだった。

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