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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第百一話 空に浮かぶ城
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して答える。
「それでは」
「艦首のドリルの用意を」
「わかりました」
今度はそれだった。艦首のドリルが機械音を立て回転をはじめたのだった。
そしてその回転を見せたまま。一直線に前方にいる戦艦に対して突き進んだ。
「行け!」
「了解です!」
こうしてそのドリルによる体当たりにより前方のその戦艦を貫いた。まるでクロガネのそれを思わせる果敢かつ見事な突撃であった。
貫かれた戦艦はそのまま真っ二つになり空中で爆発して消え失せた。またしても鮮やかな戦いぶりであった。
「何なんだよ、まさかあの城によ」
エイジは呆然としながら述べている。
「あんな秘密があったなんてよ」
「僕も知らなかった」
斗牙も言う。
「城が戦艦だったなんて」
「御前もか」
「うん。そして」
斗牙はさらに言う。
「あれだけの戦闘力があるなんて」
「御前が知らないだけじゃなくてか」
「あの力、それがあれば」
「ああ。また違うな」
どれだけ頼りになるのかはもう言うまでもないことだった。
「ロンド=ベル。そして」
「人類にとっても」
これが二人の言葉であった。
「では諸君」
サンドマンは敵艦を沈めてもまだ満足していなかった。
「総攻撃だ。いいな」
「了解!」
「それじゃあ!」
グラヴィゴラスの参戦とその戦いに勢いを得たロンド=ベルはここで一気に攻勢に出た。それは成功しロンド=ベルはバグダットの戦いでも勝利を収めた。こうしてグラヴィゴラスの初陣は見事な勝利でその幕を下ろしたのであった。
「成程、だからだったのですか」
「それで同行されると言われたのですね」
「その通りだ」
戦闘が終わりグラヴィゴラスの中でサンドマンは彼に声をかけるロンド=ベルの面々に対して普段と変わらないその落ち着き払った態度で述べていた。
「これこそがグラヴィオンと並ぶ我がアースガルツの切り札なのだ」
「そうでしたか、やはり」
「この戦艦こそが」
「そう。そして」
「そして?」
「この艦はこれから諸君等と共にある」
こう言うのである。
「安心してくれ。私は何があろうとも倒れることはない」
「そうなのですか」
「全ての戦いを終わらせるまで」
サンドマンの目が光った。
「私は君達と共にある!」
この言葉は最後の決め手になった。今この巨大な城もまたロンド=ベルの頼りになる味方となったのだった。そうして彼等は意気上がりつつ日本に向かった。
「そういえばエイジも日本人だよな」
「ああ、そうさ」
エイジは楯人の問いに答えていた。
「それは名前でわかるだろ」
「まそれはな」
「もう一人エイジさんがいるがな」
弾児が言い加えてきた。
「それで少し混乱するところがある」
「ああ、あの人か」
それが誰のことなのかはこのエイジにもわかった。

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