第百一話 空に浮かぶ城
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なの。寝る時は」
「はい。そうなんです」
こう答えるシンジだった。
「水着はまあこれで」
「下着もトランクスね」
「それもわかるんですか?」
「私達メイドを甘く見ないことね」
にこやかに笑って返すミヅキだった。
「それ位一目でわかるわ」
「そうなんですか」
「そうよ。ロンド=ベルは全員トランクスね」
「男の人はそうですけれど」
「そしてゼオラちゃんは熊柄」
「うっ」
話を振られたゼオラはギクリとした顔になった。
「何でそれがわかったんですか!?」
「顔に書いてあるわよ」
「顔に!?」
「可愛い下着穿いてるじゃない」
「そ、それは」
「プロポーションもいいし」
黒のビキニに覆われたその胸はさらに成長したようだった。
「アラド君には勿体無い感じね」
「わ、私は別に」
アラドの名が出たところで顔が真っ赤になった。
「アラドとは何も」
「ありますね」
「うむ」
クリフはラファーガの言葉に頷いた。二人も水着になっている。
「誰がどう見ても」
「わかるものだ」
「導師までそんな」
「人は素直にならなくてはならん」
クリフはその真っ赤になっているゼオラに対して言った。
「ゼオラ=シュバイツァー、そなたもな」
「素直にって」
「というか丸わかりです」
エイナが申し訳なさそうだがそれでも言ってきた。
「私にもわかりました」
「そんな、エイナさんここに来たばかりなのに」
「申し訳ないですけれど」
エイナは白のビキニだ。童顔だが胸はかなり大きい。
「だっていつもアラドさん御覧になられていますし」
「うう・・・・・・」
なおそのアラドは向こうで男組と一緒に焼きそばを貪っている。彼女だけがいじられているのだった。
「まあ悪いことじゃないわね」
「悪いことじゃないって」
「恋せよ乙女よ」
ミヅキは優しく笑ってゼオラに告げた。
「そういうことだからね」
「そうですか」
「そうよ。女は恋をすれば奇麗になっていくのよ」
こうも言うミヅキだった。
「少しずつだけれど確実にね」
「そうなんですか」
「アイビスも」
ミヅキは今度はシルバーのビキニのアイビスに声をかけた。
「奇麗になってるんじゃないの?」
「私が!?」
そういう相手のいないアイビスには驚くべき言葉だった。
「どうして!?私は何も」
「恋は男だけじゃないのよ」
「男だけじゃない」
「ツグミちゃんにスレイと。いい恋してるみたいね」
「えっ、それって」
「まさか」
周りの女組は今のミヅキの言葉に顔を赤くさせる。
「三人で」
「そんな・・・・・・」
「わ、私はそんな」
アイビスも顔を真っ赤にさせてそれを否定する。
「ノーマルで。そんなことは」
「恋は色々よ」
ここでミヅキはまた言った。
「パート
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